英国アカデミー(BAFTA)賞授賞式が13日、ロンドンのロイヤル・オペラハウスで開催され、『英国王のスピーチ』が作品賞、主役の英国王・ジョージ6世を演じたコリン・ファースの主演男優賞など計7部門を最多受賞。映画の舞台となったロンドンで圧勝ぶりを見せつけた。昨年の『シングルマン』に続き、主演男優賞を2年連続受賞のファースは「ここに来るのは大好きです」と受賞スピーチで語り、客席を湧かせた。『英国王のスピーチ』はほかにジョージ6世の言語療法士役のジェフリー・ラッシュが助演男優賞を、ジョージ6世の妻・を演じたヘレナ・ボナム=カーターが助演女優賞を受賞。同作は英国映画賞、脚本賞、音楽賞も受賞した。主演女優賞は、賞レースでやはり向かうところ敵なし状態のナタリー・ポートマンが受賞。だが、対象となった『ブラック・スワン』は12部門で候補に挙がりながら、これが唯一の受賞。再来週に迫った第83回アカデミー賞では10部門にノミネートされている『トゥルー・グリット』は、英国アカデミー賞では撮影賞のみの受賞となった。監督賞は『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー。同作は編集賞、脚本のアーロン・ソーキンが脚色賞を受賞した。英国人のクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』も美術賞、音響賞、特殊効果賞の3部門で受賞。同作でイームスを演じたトム・ハーディは、英国アカデミー賞のTV中継のスポンサーである携帯電話事業者「オレンジ」が主催のサービス「Orange Wednesday」が選ぶ新人賞を受賞した。「Orange Wednesday」はオレンジ社の携帯電話利用者対象で、毎週水曜は映画の入場料2枚が半額の1枚分で購入できるというもの。アニメーション映画賞は『トイ・ストーリー3』、外国語映画賞はスウェーデンの『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』。英国映画新人賞は『Four Lions』(原題)のクリス・モリスが受賞した。また、50〜60年代の『ドラキュラ』シリーズ、最近では『ロード・オブ・ザ・リング』のサルマン役や『チャーリーとチョコレート工場』のドクター・ウォンカ役でおなじみの御歳88歳のクリストファー・リーが生涯功労賞を受賞、長年の活躍を讚えられた。写真は英国アカデミー賞で主演男優賞を獲得し喜ぶコリン・ファース。© AP/AFLO特集「働く女子の心得『英国王のスピーチ』」http://www.cinemacafe.net/ad/kingspeech特集「2011年 第83回アカデミー賞」http://www.cinemacafe.net/special/oscar2011/
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