世界一美しい女優たちが華やかな美を競うアカデミー賞授賞式のレッドカーペット。今年は白やラベンダー、ペールピンクの淡い色のドレスも目を引いた。『ザ・ファイター』で強烈な母親を演じて助演女優賞に輝いたメリッサ・レオはドレスも個性的。マーク・バウワー・ホーム・コレクションの一着で、スタンド・カラーにキャップスリーブ。白いレースの下からゴールドの生地がのぞき、鏡のように反射するユニークなデザインだが、インターネット上では「テーブルクロスみたい」という辛口な意見も。白は難しいのか、ニコール・キッドマンのクリスチャン・ディオールのドレスの評判も芳しくない。オリエンタル・テイストの刺繍を前面にほどこしたストラップレスのドレスは、ニコールによれば、2歳の愛娘サンデー・ローズには大好評だったようなのだが…。透ける素材にビーズをあしらったデザインも今年のトレンド。『ブルー・バレンタイン』で主演女優賞にノミネートされたミシェル・ウィリアムズの全身にビーズがほどこされた白いドレスはシャネルのオートクチュールに、ハリー・ウィンストンのダイアモンドのイアリングがアクセントになっている。14歳で助演女優賞候補となった『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルドは、マルケッサのペールピンクのドレス。ビーズ刺繍が愛らしいデザインは彼女自身の意見を取り入れたもの。長い髪をアップにまとめ、バービー人形のようだ。『ブラック・スワン』のミラ・クニスはエリー・サーブのラベンダーのドレス。同ブランドのよく似たデザインのドレスを22日開催の衣裳デザイナー組合賞授賞式でハル・ベリーが着ていた。そのハルはチュールのトレーンが付いたマルケッサのヌード・ベージュのドレス。ケイト・ブランシェットのジバンシーのドレスはラベンダー。パールとクリスタルで縁取られた構築的なデザインで、イエローのモチーフが肩から背中にかけてアクセントになっている。シルバー、グレー系のシックな装いで、センスの良さが光ったのはグウィネス・パルトローとヒラリー・スワンク。グウィネスは20代の頃からご用達のブランド、カルバン・クラインのストンとしたシルエットのドレス。胸元は深いVネックで、ルイ・ヴィトンのブローチでウエストをマーク。髪をストレートにおろした耳元におそろいのイアリングが光る。ヒラリーは裾にフェザーをあしらったグッチのストラップレス・ドレス。グレーのグラデーションが美しい。左からハル・ベリー、グウィネス・パルトロー、ニコール・キッドマン、メリッサ・レオ。特集 2011アカデミー賞http://blog.cinemacafe.net/special/110201/index.htmlphoto:Michael Yada/Ivan Vejar/John Selig/© A.M.P.A.S.