見て、この嬉しそうな顔! ベニチオ・デル・トロがキューバ革命の英雄チェ・ゲバラを演じて、見事にカンヌ国際映画祭にて男優賞を受賞。映画祭レポートの途中だけど、コンペ結果が発表になったので、まずはご報告を。最高賞のパルムドールは、移民の多いパリの中学校を舞台に教育問題を描いたローラン・カンテ監督の『The Class』(原題)。なんと自国フランス作品が最高賞に輝いたのはこれが21年ぶり。生徒役の子供たち30人が壇上に上がり、大興奮していた。グランプリは、イタリアのマッテオ・ガローネ監督の『GOMORRAH』(原題)。男優賞は、スティーヴン・ソダーバーグ監督の4時間半に及ぶ超大作『CHE (原題)』のデル・トロ。女優賞は『LINHA DE PASSE』(原題)で45歳にして女優デビューしたサンドラ・コルベローニ(ブラジル)。25キロも減量して、ゲバラを演じたデル・トロ。受賞後の記者会見では、会場の日本人記者がゲバラのTシャツを着ていたため「そのシャツ、いいねえ」を5回も繰り返すほど超ゴキゲンだった。(text/photo:Ayako Ishizu)カンヌ国際映画祭特集http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2008/