キューバの首都・ハバナで開催中のハバナ・ラテンアメリカ映画祭で、チェ・ゲバラの半生を描いた『チェ 28歳の革命』と『チェ 39歳 別れの手紙』が上映され、主演のベニチオ・デル・トロが同地を訪問した。映画はコンペティション部門外の特別上映作品扱いで、6日の上映時に舞台挨拶をしたデル・トロとロドリゴ・サントロら共演者たちは、2,500人もの観客にスタンディングオベーションで迎えられた。残念ながらスティーヴン・ソダーバーグ監督は欠席したが、ベニチオは「全てが始まったこの地に映画を持って来られた。ゴールに到着したようで感動した」と喜びを語った。翌7日にホテル・ナシオナルで行われた記者会見でデル・トロは「この役を演じるには責任がありました。そして、映画をここ(キューバ)に持って来ることで、さらに責任の重みを感じています」と語った。対立が続くアメリカとキューバの関係についての質問には、「(両国が)話し合えば、最終的に理解し合えるだろうから」と対話すべきという意見を述べ、「この映画が互いに対する理解への助けになればと願っています」と結んだ。© Reuters/AFLO