映画祭はとうとう閉幕しちゃったけど、期間中に出せなかったネタを大放出! まず、ベニチオ・デル・トロが見事に男優賞を獲得した『CHE (原題)』のプレス試写で見かけたちょっと意外な光景を。この映画は2部構成で、合計4時間半の超大作。第1部はチェ・ゲバラがフィデル・カストロと出会い、キューバ革命を成し遂げるまで。第2部はボリビアで再び革命を起こそうとするも挫折し、銃殺されるまでが描かれていて、見ごたえたっぷり。しかし上映は夜6時半に始まって、途中、30分のインターミッションを挟んで、終わったのは夜の11時半。いやあ、途中でお腹が空いてきて困ったんだが、休憩中にロビーに出てみると、“CHE”印のの紙袋がずらり。実はこれ、会場で配給されたお弁当なのだ。フランスだから幕の内弁当ってわけもなく、中身は、サンドウィッチと、お水(コントレックス。映画祭のスポンサーのひとつ)と、キットカットだったけど。記者たちの腹へり具合で映画を評価されちゃイカン! と映画会社が思ったのか知らんが、実に有難い配給で、しかもサンドイッチはチーズとチキンから選べるという気の配りよう。欧米の記者にはベジタリアンも多いからね。5度目のカンヌで、こんな配給は始めて。サンドイッチの味はさておき、おかげで、最後までしっかり観ることが出来ました。(text/photo:Ayako Ishizu)カンヌ国際映画祭特集http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2008/