みなさん、この一大イベントをTVでご覧になりましたか? 私はL.A.にいて、アカデミー賞が開催されているコダック・シアターのすぐ近くにいましたから、ぶらっと見に行ったんです。何ともまあ、混乱の最中にありましたよ!もちろん、周囲は封鎖されていてものすごい人だかりでした。なので、2〜3分ぶらついた後、家に帰ってTVの小さな画面で見ることにしました。でも悲しいことに、今年のアカデミー賞TV中継は史上最低の視聴率を記録してしまったんです。それまでの最低視聴率は2003年で、3,300万人でした。事前調査によると、アメリカでの日曜日の放映は2003年よりも14%ダウンだそうです。うーん、これは良くありませんね。もちろん、つい2週間前に終わった脚本家協会のストもこの視聴率低下に大きな影響を与えてしまったのでしょう。レッドカーペット上でも、この問題が話題にされていましたし、男優、女優、監督など、多くのスターがストライキが終了して、いかにホッとしているかを話していました。ストライキによるダメージは映画業界に大きなあざを残してしまったことは間違いありません。それはさておき、もっとエキサイティングで楽しい話をしましょう…この大イベントの受賞結果ですが…驚きましたか?私は『JUNO/ジュノ』を作品賞に応援していたので、獲れなくて少し残念でした。コーエン兄弟が『ノーカントリー』で最高の名誉である作品賞を手にし、計4部門を制しましたね。一つの作品で4部門制覇という素晴らしい功績を成し遂げたのは、フランシス・フォード・コッポラ(『ゴッドファーザーPART II』)、ジェームズ・キャメロン(『タイタニック』)、ビリー・ワイルダー(『アパートの鍵貸します』)に継ぐ、4人目となります。それからダニエル・デイ=ルイスが最優秀主演男優賞(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)に選ばれたのは嬉しかったです。誰もが彼の受賞を当然と思っていたようですが、ひとつ今年のアカデミー賞に関して、興味深いことがあります。それは4つの演技賞(主演男優・女優賞、助演男優・女優賞)は全てヨーロッパ人が受賞したということ。主演女優賞は美しいドレスを身にまとったフランス人女優、マリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜』)、助演男優賞はスペイン人男優、ハビエル・バルデム(『ノーカントリー』)、助演女優賞はイギリス人女優のティルダ・スウィントン(『フィクサー』)、そして最後に前述したダニエル・デイ=ルイスです。ファッションの面では、今年は「赤」が流行色だったようです。主演女優賞にノミネートされていたルビー・ディー、女優のアン・ハサウェイ、昨年のアカデミー賞主演女優賞に輝き、私も大好きなヘレン・ミレン、ティーンに人気のポップスター、マイリー・サイラス、そしてスーパーモデルのハイディ・クラムも赤いドレスでした。でも、私が一番素敵だと思ったのはエミー賞を受賞した女優のキャサリン・ハイグルのドレスです。彼女は驚くほど美しかったですよ! とにかく、今年は全体的にファッションは素晴らしかったです。受賞結果は予想通りでしたが、それでも納得いくものでした。ただ一つ残念なのは視聴率が悪かったことだけです。来年は好転すると良いですね。あなたはどう思いましたか?アカデミー賞カウントダウン特集http://www.cinemacafe.net/fes/academy2008/© A.M.P.A.S.
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