フィンランド・ヘルシンキの街角で、日本人女性サチエが経営する「かもめ食堂」。そこは決して“カフェ”ではなく、あくまでも日本的な“食堂”。メニューももちろん和食定番のしょうが焼きや豚カツ、そして梅・鮭・おかかのおにぎりだ。最初は客1人来ないこのカフェにも、やがてこの心こもったメニューが多くの人をひきよせる。美味しいものは幸せ、それはどこの文化でも同じなのだ…。
今秋、北欧からポップでカラフルな映画が日本にやってくる。ムーミンの国、フィンランド生まれの『ヘイフラワーとキルトシュー』は幼い姉妹を主人公にした心あたたまる、ちょっとファンタジックな物語だ。公開に先駆けて、カイサ・ラスティモ監督、そしてヘイフラワー役とキルトシュー役を演じたカトリーナ・ダヴィとティルダ・キアンレトがはるばる来日、キュートなゲストを迎えて来日記念パーティが開催された。パーティには初めて翻訳監修に挑んだモデルのSHIHOも登場。華やかな会場は多いにもりあがった。
1972年、ミュンヘン五輪で起きたテロ事件をテーマに、暴力の連鎖が生む悲劇と、誰の心にも宿る郷愁を描いた社会派映画『ミュンヘン』。監督のスティーブン・スピルバーグ自身が「自分のために作った作品」と呼ぶ本作で、主役を務めたエリック・バナが、1月20日、都内のホテルで行われた記者会見に出席した。
世界で大ヒットした痛快アクション映画『マスク・オブ・ゾロ』の公開から7年。あのスーパーヒーローとともに、妖艶なヒロインが戻ってきた! そのヒロインとはもちろん、続編『レジェンド・オブ・ゾロ』でも引き続きゾロの最愛の人エレナを演じるキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。スピルバーグが放つアクションエンタテインメントの決定版について、そしてプライベートについても、笑顔を絶やさずたっぷりと語ってくれた。
高度一万メートルの密室で起きた少女失踪事件。2度のオスカーに輝くジョディ・フォスターの主演最新作は、消えた娘を捜してたった一人で戦う母の物語『フライトプラン』だ。3年ぶりに来日したジョディ・フォスターが記者会見に登壇し、“鏡開き”を行った。二児の母親でもあるジョディ・フォスター。本作に興味を持ったのも自分が母親であるからこそだと語る。「恐怖を描いた映画に出るとその恐怖心が薄れます。この映画を作ったことで、私は夫を失う悲しみ、子どもを失う恐怖を克服しました。そして疑惑がある程度に達すると自分の正気さえも疑うことがあり得る、ということを発見したのです」。また、撮影が終わった後も映画のような状況になったとき自分ならばどうするか、としばしば自問するそうだ。「ルールに従って大人しく座っているのか、立ち上がって戦うのか。そのように問うことで今まで知らなかった新しい自分を発見することができました」。
S.スピルバーグ製作、『シカゴ』のロブ・マーシャル監督で、アメリカ人アーサー・ゴールデンの原作を映画化した『SAYURI』。12月10日の全世界同時公開に先がけて来日したチャン・ツィイー、ミシェル、ヨー、ロブ・マーシャル監督に渡辺謙、役所広司、工藤夕貴、大後寿々花の日本勢も加えた総勢7名のゲストが記者会見を行った。挨拶の口火を切ったロブ・マーシャル監督は「今回の映画制作は信じられないくらい素晴らしい旅でした。西洋における芸者の間違った概念を正す意味でも、日本という国を私の思う芸術的な印象として描きたかったのです」と語った。ヒロイン“さゆり”役のチャン・ツィイーは、この大作の主役にふさわしく華やかなオーラを放ち、劇中同様の見事な英語を披露した。「アジアの俳優がこれほどよい仕事ができることを証明してくれたロブには本当に感謝しています」。
『Mr.&Mrs.スミス』の公開を12月3日(土)に控え、主演のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが待望の来日。それぞれハリウッドのスーパースターであるということに加えて、現在結婚するのか否かという渦中の2人だけに、マスコミの注目度は最大限に高まっている。11月28日(月)厳戒体制の中、プロデューサーのルーカス・フォスターを加えて来日記者会見が行われた。
第18回東京国際映画祭でクロージング・ナイトを飾った『大停電の夜に』。クリスマスに向けて期待の高まる本作の公開を前に、10月26日には六本木ヒルズアリーナにて、監督・出演者によるひと足早いクリスマス・イベントと記者会見が行われた。
窪塚洋介2年振りの復帰作として話題の『同じ月を見ている』。奇才・土田世紀の漫画を原作とした本作は、『バトル・ロワイアルII【鎮魂歌】』の深作健太がメガホンを取り、さらに原作では主人公であった青年ドン役を、香港若手スターNo.1のエディソン・チャンが演じていることで注目を集めている。第18回東京映画祭で特別招待作品として上映された10月25日、来日記者会見とアリーナイベントが行われ、豪華キャスト・監督6名が揃って映画への思いを語った。
大ヒット公開中の『チャーリーとチョコレート工場』が、日本でのティム・バートン作品の歴代興収No.1記録を塗りかえたティム・バートン監督。早くも公開された次回作は、製作総指揮をつとめた『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』以来のストップモーション・アニメだ。今回は自らが監督もこなしたティム・バートン監督が先月に続いて再び来日した。
第18回東京国際映画祭で特別招待作品として上映された『ALWAYS 三丁目の夕日』。原作は連載開始から30年を経た今もビッグコミックオリジナル(小学館)で連載され、シリーズ総発行部数1,400万部を誇るロングセラーコミックだ。一般公開に先がけてのプレミア上映となったこの日、主演の吉岡秀隆、小雪、主題歌を担当したD-51、山崎貴監督が舞台挨拶に顔を揃えた。
ジョニーがやって来た! 現在公開中の『チャーリーとチョコレート工場』のPRのため、9月初旬にファン待望の来日を果たしたジョニー・デップ。今回は、1995年の『デッドマン』以来、なんと10年ぶり2度目の来日とあって、成田空港に集まったファンは2000人。独特の作品選び、甘いマスク、そして世界が認める高い演技力により、多くのファンを惹きつける彼だけに、首を長くして到着を待っていたファンたちが黄色い歓声とともに出迎えた。また、9月4日に監督のティム・バートン、プロデューサーのリチャード・D・ザナックと共に挑んだ記者会見も大盛況。なかなかお目にかかれない個性派スターがさっそうと登場すると、会場に詰め掛けた約1000人もの報道陣からどよめきがもれた。
80分の記憶しか持たない数学博士を主人公にした大ベストセラー、「博士を愛した数式」が映画として蘇る。完成を記念した試写会の後に開かれた記者会見には博士を演じた寺尾聰をはじめ、深津絵里、斉藤隆成、吉岡秀隆、監督の小泉堯史、そして原作者の小川洋子が揃い、注目の本作に対する熱い思いを語った。