太平洋戦争末期、日本を爆撃した米軍機B29の搭乗員38名が処刑された。終戦後、その責任を問われB級戦犯として軍事裁判にかけられたのが、時の司令官・岡田資(たすく)中将だった。敗戦国だけが戦争の責任を問われる時代に、たった1人で戦勝国アメリカに法廷での戦いを挑んだ彼の、誇り高き日本人としての生涯を追った『明日への遺言』。6月6日(水)、本作の製作現場記者会見が行われ、小泉堯史監督、藤田まこと、富司純子はじめ日米両国の主要キャストらが出席した。
『シン・シティ』のクリエイターでもあるフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを基にした一大スペクタクル・アドベンチャー『300[スリーハンドレッド]』。古代ギリシャを舞台にたった300名のスパルタ兵が100万人のペルシャ軍に立ち向かい、死闘を繰り広げたテルモピュライの戦いを描いた本作はアメリカ本国を始め世界各国で大ヒットを記録している。その『300[スリーハンドレッド]』のジャパンプレミアが、6月6日(水)に行われ、スパルタ王・レオニダスに扮した主演のジェラルド・バトラー、原作者のフランク・ミラー、ザック・スナイダー監督らが来場した。
WOWOWのオリジナルドラマ製作プロジェクトとして2003年に始まった「ドラマW」。名だたる監督や俳優陣を起用し、これまでに27本のドラマを製作、数々の賞にも輝いてきた。6月6日(水)、この8月に放送される「ドラマW」最新3作品の監督とキャストを迎えて番組発表記者会見が開かれた。出席したのは「イヴの贈り物」から佐藤純彌監督と主演の舘ひろし、「震度0」から水谷俊之監督と上川隆也、そして 「恋せども、愛せども」から堀川とんこう監督と長谷川京子。
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の衝撃から5年の時を経て、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督が贈る最新作『ショートバス』。昨年のカンヌ映画祭でプレミア上映され、前作に負けず劣らずセンセーションを巻き起こした本作のテーマ、それは“セックス”。舞台はN.Y.、性的に満たされない恋愛カウンセラーにゲイのカップル、SMの女王など悩みを抱えた7人の男女の物語が綴られる。このたび来日した、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督と主演のリー・スックインによる記者会見が6月4日(月)開かれたが、問題作を次々と世に送り出す監督とあってドキッとするようなきわどい発言も。
昨年からダウンタウンの松本人志が映画を撮る! と話題になるも、その詳細はベールに包まれ、チラとも分からないままだった『大日本人』。今年のカンヌ映画祭、監督週間に正式に招待され、北野武監督とともに、フランスの地を騒がせた本作が6月2日(土)に初日を迎え、松本監督による舞台挨拶が行われた。
病気のために尾びれを失ったイルカのフジ。「もう一度、泳がせたい」——フジを世話する沖縄美ら海水族館の一人の獣医の熱意が、水族館の仲間やブリヂストンという世界的企業を動かし、世界初の人工尾びれプロジェクトが始動する。
「いま、会いにゆきます」などで知られるベストセラー作家・市川拓司の同名小説を映画化した『そのときは彼によろしく』。6月2日(土)に公開初日を迎え、主演の長澤まさみ、山田孝之、塚本高史、国仲涼子、北川景子、平川雄一朗監督が上映終了後に舞台挨拶を行った。
今年のカンヌ映画祭で世界の監督35人の一人に選ばれた北野武監督最新作『監督・ばんざい!』。今までにない作風で話題となっていた本作が6月2日(土)に初日を迎え、北野武監督と観客との質疑応答のほか、寺島進、内田有紀、鈴木杏、松坂慶子、岸本加世子、江守徹らによる舞台挨拶が行われた。当日は、カンヌ映画祭のレッドカーペットで北野監督が紋付き袴にちょんまげのカツラをかぶっていたことにちなんで、観客全員とマスコミにカツラが配られ(実は、公開劇場で発売しているグッズ)、全員がカツラをかぶって監督らを迎えるという、まるでビートたけしのネタのような(?)光景となった。
「劇団、本谷有希子」を率いる女流作家・本谷有希子の同名戯曲を原作に、気鋭のCMディレクター・吉田大八監督が、佐藤江梨子を主演に据えて作り上げた『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。「あたしは特別な人間なんだ」という自意識過剰の勘違い女・澄伽を中心に、皮肉とブラックユーモアを織り交ぜた人間模様から日常的な日本を描き出し、先に行われたカンヌ映画祭の批評家週間にも出品された。5月31日(木)、本作の完成披露試写会が行われ、舞台挨拶に吉田監督と佐藤さん、さらに佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏が登壇した。舞台挨拶の前には、本作の主題歌「世界が終わる夜に」を歌うチャットモンチーのライブも行われ、会場は大きな盛り上がりを見せた。
『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』に続き青山真治監督の北九州三部作の最後を飾る『サッド ヴァケイション』。本作の完成披露が5月31日(木)に行われ、青山監督、主演の浅野忠信ほか、畔上真次、石田えり、板谷由夏が舞台挨拶を行った。
『鉄道員(ぽっぽや)』の感動から8年、降旗康男監督と浅田次郎のコンビが妻夫木聡を主演に迎え、“大型時代活劇”と銘打って贈る感動作『憑神』。5月31日(木)、本作の完成会見が行われ、先述の3人に加え、赤井英和、森迫永依、佐々木蔵之介、佐藤隆太、鈴木砂羽、笛木優子、そして夏木マリという脇を固める豪華共演陣が出席した。場所は能楽堂、出席者は全員着物という一風変わった趣きで行われたこの会見。出席者の入場を前に、映画を観て「勝手に応援団長を名乗り出た」という落語家の林家たい平師匠が本作をモチーフにした新作落語「憑神」を披露し冒頭から大きな盛り上がりを見せた。
2兆円──。これはマイケル・ベイ監督とスティーヴン・スピルバーグ監督の作品全ての興行成績の総計だそうである。『アルマゲドン』で隕石に向けてロケットを飛ばし、『宇宙戦争』で巨大なトライポッドをスクリーンに映し出したこの2人がタッグを組んだ超大作『トランスフォーマー』の主演、シャイア・ラブーフとミーガン・フォックスが来日し、5月30日(水)に記者会見が行われた。
その歌唱力と、等身大の気持ちを表現した歌詞で、世代を超えて支持されてきたDREAMS COME TRUE。数々のヒット曲の中でも、強い共感を呼び、長く愛されてきた名バラード「未来予想図」と「未来予想図 II」の歌詞に描かれた世界が、期待の若手俳優と実力派の名優たちを配して映像化される。5月29日(火)、この秋公開の映画『未来予想図』の製作記者会見が行われ、主演の松下奈緒と竹財輝之助、さらに原田泰造、西田尚美、加藤雅也、石黒賢、そして松坂慶子ら主要キャスト7名と蝶野博監督、小林敬宜プロデューサーが勢揃いした。