海外旅行に行ったことがある人なら一度は免税店に行ったことがあるかと思う。しかし、僕は、この免税店というものが、未だによく分からない。税金を免除するというのはわかるのだが、それ自体が高いのか安いのかの判断に困ることがある。例えば同じようなお土産は税金を払ってでもスーパーで買った方が明らかに安い物が販売されていたりもする。
“明日の世界”がどうなるか分からない、混沌とした現代にも警鐘を鳴らすSFアクション『トゥモロー・ワールド』。『ハリー・ポッターとアズガバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督が、人類滅亡が秒読み段階に入った近未来の世界を、迫力と臨場感にあふれる映像でスリリングに描き出す。
少し前に日本で大人気だった海外ドラマと言えば、思いつくのは「フレンズ」「SEX and the CITY」「アリー my Love」などなど。さらには、「ツイン・ピークス」「ビバリーヒルズ高校(青春)白書」「X-ファイル」なんて作品もありました。大人気だった、とは言ったものの、これらのドラマはすべてDVDになっているばかりか、現在CSで放送中のものもあり、今もファンを増やし続けています。「タイトルは知っているけれど、実は見たことがなくて…」というあなたのために何作かの内容をちらりと紹介しましょう。
ふわふわもこもこ。その姿を目にしただけで、どんなに落ち込んでいようともつい笑顔がこぼれてしまいます。その名はベンジー。れっきとした映画スターです。私がベンジーに出会ったのは、1970年代。動物が大好きな少女で、犬を飼いたいとお願いしても「きちんと面倒見られるわけがない」と親に言われ続けていた頃のこと。スクリーンで愛らしさを振りまくベンジーへ、自分の犬であるかのように強い想いを寄せたものでした。
この秋から年末にかけて、妙に多いアニマル系映画。動物が登場する作品といえば、ファミリー映画の定番なので、夏休みや年末には多くなるものなのだけど、今年は異例なほどに動物がらみのものが多い。タイトルに動物が入るものを含めると、動物が登場し大活躍するファミリー映画に留まらず、ヒューマンドラマやミステリーなど、秋から年末にかけて映画館はZOO状態になりそうです。
映画界に負けじと、良質な作品をどんどん生み出している海外ドラマの世界。このコラムでは、一度ハマったらやめられない止まらない海外ドラマの魅力をたっぷり紹介していきます。
ずーっと観逃し続けていた『マリー・アントワネット』をやっと観てきました。いきなり、現代音楽=ロックから始まるオープニングはいかにも、ソフィア・コッポラらしい“ひねり”。歴史書にあるような憎まれ役のマリー・アントワネットではなく、彼女なりの視点を大切にした王妃像にも親しみがわきます。ソフィアらしいといえば、ファッションも。キャンディ・カラーで統一されたドレスや靴の数々は、シャネルでカール・ラガーフェルドの元で働いた経験を持ち、自らもデザイナーであり、ファッションの威力を誰よりも知るソフィアだからこその演出が続出しています。
「おじさん!」と気安く呼ぶにはあまりにも偉大すぎるおじさんルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン。資料などで見る限り、偏屈そうでとっつきにくそうな顔をしています。伝記などにも、暴力的とか、激情型とか書かれていて、一説には、唾を吐き散らし、人前でもオ○ラを発するような下品な人物だったとも。いくら才能があったとしても、品がなく、繊細さのかけらもないおじさんには、近づきたくないのが女性というもの。でも、たまにいるんですね。「才能が素晴らしければ、全てに目をつぶってお慕い申し上げる」という女性が。
2006年カンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いた『麦の穂をゆらす風』は、『ケス』、『マイ・ネーム・イズ・ジョー』、『SWEET SIXTEEN』などで知られるイギリスの至宝ケン・ローチが、英国が支配していた1920年のアイルランドを描いた問題作である。独立という同じ志を持っていた仲間や兄弟がなぜ対立しなければならなかったのか──そう、この作品の主人公は誰もが知っている英雄ではなく、愛する者のために戦うことを選んだ名もなき人々。だからこそ観客は心打たれるのだ。
釜山に行ってまで日本映画の取材…って気がしなくもないが、『酒井家のしあわせ』で来韓していた呉美保監督と友近さんのラウンドインタビューについ参加してしまった。スケジュールがバタバタだったので外を歩くこともお土産を買うこともできてないという友近さんに、囲むインタビュアー3人が口を揃えたのは「釜山では美味しいものを食べないと」。ほう、アナタもですか、という不思議な一体感である。釜山はメシが美味い。さらに腰を抜かすほど安い。ロクに取材もしないクセして、私が釜山に通う一番の理由はそれである。
ゴミの分別や冷暖房の温度調整など、身近なところから地球環境を意識して生活する人も多いはず。環境破壊に伴う地球温暖化への対策が叫ばれて久しい昨今、こんなにド真ん中に直球勝負を挑んだ映画はないのではないだろうか。元アメリカ副大統領、アル・ゴア氏。60年代後半から環境問題を強く意識し始めたという彼は、在任中、地球規模の異常現象に危機感を抱き、退任後は世界各地で独自の分析を交えた環境対策の講演を行っている。時にユーモラスに、そして時に情熱的に。そんな彼の人柄がつぶさに分かるドキュメンタリー作品だ。
まだ10月ですが、映画の世界ではすでにクリスマス・ムービーが登場しています。『7月24日通りのクリスマス』は、中谷美紀主演、大沢たかお共演で贈る妄想系ラブ・コメディ。リスボン(本当は長崎)を舞台に、地味な公務員サユリと、彼女の憧れの王子様との恋を温かい視線で描いていきます。もちろん、クリスマスという思い切りロマンティックなシチュエーションの中で。中谷美紀演じるサユリの妄想っぷりも見ものですが、恋ゆえに、地味な女性が美しく変化していく様子も見もの。ぼさぼさ髪はくるんとカールし、ぼそぼそのダークカラーのニットは明るい色のジャケットへ、ペタンコ靴はハイヒールへ。女性って、「恋するだけでこんなに変わっちゃうものかしらん」と同性ながら関心しきり。その様子は、芋虫が蝶々へ変化するようでもあり、人間にも“変態”ってあるのね…と、人間の動物性をつくづく感じたりもして。
突然ですが、妄想することは好きですか? 恋愛に限らず人は「こうなりたい!」という願望を持っているもの。でも、この映画のヒロイン・サユリ(中谷美紀)は、その妄想がちょっと、いやかなり大き過ぎる(笑)。自分の住む街をリスボンに見立てたり、王子様ランキングを付けたり、究極なのは愛読している少女漫画「アモーレ・アモーレ」の主人公ホセ・ロドリゲスが自分にとっての永遠のヒーロー…と、妄想癖100%を軽く超えてしまう女性なんです。しかし!大学時代の先輩・聡史(大沢たかお)と再会したことで、サユリの妄想は現実へと一気に引き戻され──。