携帯電話やインターネット、監視カメラ、GPS…様々な情報ツールが当たり前のように街にあふれる現代社会で、もしもデジタル・テクノロジーが牙を剥いたら、果たして人間は立ち向かうことができるのだろうか? 『イーグル・アイ』は21世紀だからこそ起こりうるテクノロジーの恐怖を描いたサスペンス・アクションだ。
ハリウッドの若手女優の中でもトップを走る実力派、スカーレット・ヨハンソン主演のロマンティック・コメディ『私がクマにキレた理由』は、著者がマンハッタンの30以上の家庭でナニーとして働いていた経験を綴り、全米でベストセラーとなった「ティファニーで子育てを」の映画化だ。日本に住む一般庶民にとってナニーという職業はあまりなじみがないかもしれないが、マンハッタンのアッパー・イーストの妻たちにとってはニーズが高い職業。単に子守をするだけではなく、情操教育やしつけまでも任されている。要は幼児保育のプロフェッショナルである。
今回はシネマカフェをご覧の皆さんに自信を持ってオススメする海外ドラマをまたまたピックアップ。ご紹介するのはキャリスタ・フロックハート主演のファミリードラマ「ブラザーズ&シスターズ」です。キャリスタと言えば、日本でも話題になった「アリーmyラブ」のアリー・マクビール役が有名。最近ではハリソン・フォードのパートナーとしてもすっかりおなじみですが、そんな彼女が4年ぶりにTVシリーズの主演を果たしたのが「ブラザーズ&シスターズ」です。
シドニー・ルメットの新作は、ある家族が崩壊し、うごめく感情が露呈していく物語。優雅な暮らしと美しい妻を手に入れているエリート会計士のアンディは、離婚した妻から請求される養育費の支払いさえままならない弟・ハンクを誘い、両親が営む宝石店へ強盗に入ることに。成功すれば兄弟揃って金が手に入るし、両親の店には保険が下りるから問題ないというのが、実はドラッグに溺れ、会社の金を横領していたアンディの言い分だった。
前回のミシェル・ウィリアムズに続き、今回登場するのは、彼女の先輩とも呼べる人。子役から女優への成長を見事に成し遂げた人、ダイアン・レインです。1990年代は、作品に恵まれず女優として低迷していましたが、2000年を境に見事復活しました。『パーフェクト ストーム』、『デブラ・ウィンガーを探して』など、多くの人の目に触れたヒット作に出演した後、『運命の女』のヒロインで弾みがつき、いまでは順調な女優生活を送っているダイアン。“昔、子役として活躍した人”にも、“過去の人”にもなることなく、主役級の女優に返り咲きました。
世界の大ヒットファッションアイテム、ジーンズ。きっと“世界一”と言っても、間違いではないはず。世界各国の映像を見ていると、ジーンズをはいている人の多いこと。ただし、ジーンズにもいろいろありますが。
『きみに読む物語』、『ウォーク・トゥ・リメンバー』などで知られる“ラブロマンスの帝王”ニコラス・スパークスの恋愛小説を映画化。ノースカロライナ州にある小さな海辺の町・ローダンテを舞台に、ある男女の人生を変える運命の恋が描かれる。女性は、復縁を迫ってくる別居中の夫や思春期の反抗的な娘に悩まされながら、行き詰まった人生に嘆く主婦・エイドリアン。男性は、ある事情を抱えた高名な外科医のポール。エイドリアンの親友が経営するロッジの臨時オーナーと宿泊客として出会ったふたりは、ある激しい嵐の夜をきっかけに急接近し、やがて互いを必要とし合う関係となっていく。
現地時間の9月21日、本年度エミー賞の受賞作品がついに発表されました。ドラマ・シリーズ部門作品賞は「Mad Men」(原題)、コメディ・シリーズ部門は「30 Rock」(原題)でどちらも日本放映されておらず、共に高く評価されている作品が順当に受賞したとは言え、日本にいる海外ドラマファンとしては「盛り上がったこの気持ちをどうしてくれよう?」と若干複雑な思いを抱きたくなるところ。そのほかの部門も、ドラマ・シリーズ部門主演男優賞はこれまた日本未上陸の「Breaking Bad」(原題)からブライアン・クランストンが、コメディ・シリーズ部門主演男女優賞は「30 Rock」のアレック・ボールドウィンとティナ・フェイ(写真上)が制覇。「30 Rock」などは2年連続で作品賞に輝いている話題作ですから、日本でも見られるようになるといいですね。ただし、「30 Rock」は決して高視聴率番組ではなく、昨年の授賞式では、クリエイターも務めるティナ・フェイが「番組を支えてくれている数人の視聴者のみなさんありがとう!」と受賞スピーチをし、一般視聴者からの注目度を自虐的に茶化していましたが…。
日本で2兆円とも4兆円とも言われているキャラクター市場を支える、数多くのキャラクターたち。中でもここ数年は、ゆるキャラが人気を博しているのはご承知のとおり。一見、完成度が低くて素人でも描けそうなのに、決して描けない絶妙な“ゆるかわいさ”で女性たちを虜にしています。先日読んだ「日経エンタテインメント!」によると、ファンシー系キャラクターでトップクラスの人気を誇るのがリラックマだそう。確かに、見ているだけでダラダラしたくなってくる、脱力感は比類なきレベル。映画界ではロシアのチェブラーシカも根強い人気ですけれど。
国家繁栄維持法が施行された世界では、小学校入学直前に全ての子供に国繁予防接種が義務づけられ、1,000人に1人の割合でナノ・カプセルが体内に仕込まれる。そして18歳から24歳の間にそのカプセルが自動的に肺動脈で破裂する──。国民に死の恐怖を植え付けることで犯罪が減り、さらに社会の生産性が向上するというのが、この法律の目的だ。
現地在住のアーティストと昼食を取りながら、メキシコ国立自治大学内でメキシコ映画を上映している映画館があると聞いた。『苺とチョコレート』や『エル・トポ』など独特の芸術性を持つメキシコ映画を観たいなぁと思っていた。早速、彼女に場所を教えてもらい、最寄りの地下鉄駅へ向かった。しかし、改札口は人であふれ、中に入れない。どうやら電車が動いていないようである。
子役時代から活躍している俳優を見ると、その成長ぶりに驚かされることがあります。成長ぶりとは、俳優としての成長などという難しい話ではなく、あくまでも“肉体的な発育”のこと。それはまさに、「あらまあ、○○さんところのあの子、こんなに大きくなっちゃったのね」という近所のオバサン感覚。ミシェル・ウィリアムズなんてそのいい例かもしれません。
ヒーローものと言えばアメコミ原作が当たり前になってしまった現代の日本映画界だが、その流れを変えるべく、粋で格好いい時代劇のヒーローが久々にスクリーンに帰ってきた! 1950年代から1960年代にかけ、娯楽派&活劇系の巨匠と呼ばれたマキノ雅弘監督が手がけた人気シリーズ『次郎長三国志』でおなじみの“清水の次郎長”である。マキノ監督が世に送り出した『次郎長三国志』シリーズはトータル13作におよび(ほかの“次郎長もの”を含めると計27作!)、いまもなお日本映画史に燦然と輝く名作として語り継がれている。