今年カンヌ国際映画祭でも評判を呼んだモノクロのサイレント作品『アーティスト』がミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞など最多6部門にノミネートされ、次いで『ファミリー・ツリー』、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』が5部門で候補となったほか、アンジェリーナ・ジョリーの初監督作『The Land Of Blood and Honey』(原題)が外国語映画部門で候補に入った。
ハリウッド外国人映画記者協会会員の投票によって決まるゴールデン・グローブ賞で人気の高いクリント・イーストウッド監督の『J・エドガー』は作品賞、監督賞とも候補にならず、ドラマ部門作品賞で『戦火の馬』がノミネートされたスティーヴン・スピルバーグは監督部門で候補入りは果たせなかった。代わりに健闘が目立ったのはこれまでの賞レースであまり目立つことのなかったウディ・アレン監督の『Midnight In Paris』(原題)。作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門で候補となっている。