アカデミー賞の華とも言うべき主演女優賞。第84回の主演女優賞に輝いたのは、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のメリル・ストリープ!プレゼンターとして登場したのは、昨年の主演男優賞受賞者のコリン・ファース。候補者一人ひとりにラブコールを送っていた。そして、メリル・ストリープの名前が呼ばれると、会場にいる人すべてがスタンディング・オベーションでこの大女優に最大の称賛を贈り、改めて彼女に対するリスペクトと愛が証明された瞬間となった。今回のオスカーノミネートで史上最多の17回目のノミネートとなったメリル。1979年に『クレイマー、クレイマー』で最優秀助演女優賞、1982年に『ソフィーの選択』で最優秀主演女優賞を受賞しているが、残りの14回は涙をのんでいた。3度目の受賞をもたらした『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』では英国初の女性首相マーガレット・サッチャーを“本人そっくり”と言われるほどに見事に演じている。オスカー像に負けぬ輝きを放つゴールドのドレスで堂々の登場を果たしたメリルは、「アメリカ中の半分くらいが『また?』と言ってると思いますが、どうでもいいです(笑)」と軽妙な挨拶で沸かせ、最愛の夫に向かって「私にとって一番大事なことを与え、教えてくれたのはあなたです」と一番最初に感謝。37年に及ぶ女優人生をふり返り、「私の同僚のみんな、友人のみんなを本当に光栄に思います。ここを見渡すと、私の人生を目の当たりにしているようです。本当に大事なのは友情、愛、そして喜びです。これまで一緒に映画を作ってきてくれたみなさん、本当にありがとう」と並々ならぬ思いを口にし、会場に感動をもたらした。特集:第84回アカデミー賞http://www.cinemacafe.net/special/oscar2012/Ivan Vejar / © A.M.P.A.S.
メリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔』を振り返り“悪役”研究?『ドント・ルック・アップ』 2021.12.14 Tue 18:30 Netflix映画『ドント・ルック・アップ』でアメリカ合衆国大統領…