俳優としてアカデミー賞最多ノミネート数を誇る女優メリル・ストリープが、受賞しなかったときも含めて、候補になった際は毎回受賞スピーチの原稿を用意していたことを明かし、未使用に終わったスピーチをまとめた本を出版したいと語っている。これまでアカデミー賞に16回ノミネートされ、1979年に『クレイマー、クレイマー』で最優秀助演女優賞、1982年に『ソフィーの選択』で最優秀主演女優賞を受賞しているメリルだが、残りの14回は涙をのんでいる。「でも、毎回スピーチを用意して席についているのよ。つまり14回分の未発表のスピーチがあるわけ。どれもとっても良い出来なのよ。いつか、まとめて本にしようかしら」とメリルはイギリスの映画雑誌「Empire」誌上で語った。たまに、サプライズ受賞して本当にノープランでスピーチを始めてグダグダになってしまう受賞者もいるし、たいてい受賞スピーチには「私が受賞するとは思わなかった」という一言が入るが、実際は晴れの舞台を前に何も準備しない候補者は稀ということだろう。昨年は『ジュリー&ジュリア』で主演女優賞候補になり「私はもうすっかり歳を取ったのに、彼らはまだ私を候補に挙げるのかって驚いたわ」と語るメリル。来年はイギリスのマーガレット・サッチャー元首相に扮した『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で再度オスカー主演女優賞ノミネートは確実とうわさされている。
メリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔』を振り返り“悪役”研究?『ドント・ルック・アップ』 2021.12.14 Tue 18:30 Netflix映画『ドント・ルック・アップ』でアメリカ合衆国大統領…