ジョージ・クルーニーが16日(現地時間)、ワシントンのスーダン大使館前でデモに参加中、警察に身柄を拘束された。ジョージは父親でジャーナリストのニックさんと共に、スーダン政府による市民への攻撃に抗議するデモに参加していた。デモ隊は大使館敷地内に入り、退去を命じる警察の警告を無視したため、ジョージたちは連行されたという。逮捕される直前、ジョージは「私たちが望むのはたった2つのことです。スーダンの人道的危機が世界最悪のものになる前に、スーダン国内に入って支援が出来るようにすること。もう1つは、政府が無差別殺りくを止めること。何の罪もない人々、子供たちが殺され、レイプされ、飢餓に苦しんでいます」と訴えた。保釈金100ドルを支払い、約3時間後に釈放されたジョージは初めて逮捕された経験について「ひどい扱いを受けた。(逮捕は)これが最後になることを願うよ」とジョークを飛ばし、いつも通りの余裕を見せた。連行される際、後ろ手に手錠をかけられたときも動じる様子もなかったジョージ。騒動が大きく報じられることでスーダンの現状に関心を向けられるならば望むところ、ということのようだ。スーダンでは、昨年独立した南スーダンと政府軍の戦闘が続いている。政府軍の空爆や砲撃により、農作業もできずに食料不足も深刻化している。ジョージは自らが設立した人権団体のメンバーらとスーダンを訪問し、13日に帰国したばかり。翌14日の上院の公聴会に出席し、連日の爆撃で多くの死傷者が出ている現状について証言、米国政府のさらなる関与を求めたばかりだった。© ロイター/AFLO
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