第84回アカデミー賞で作品賞を始め5冠に輝いた『アーティスト』で、主人公の愛犬を演じたジャック・ラッセル・テリアのアギーが25日(現地時間)、犬として初めて、ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアター前に足型を残した。チャイニーズ・シアターに到着したアギーは金色の蝶ネクタイを締め、大観衆の声援に少し面食らった様子を見せながらもレッドカーペットではカメラマンにポーズを取り、セメントの上に足型をつけた。飼い主でトレーナーのオマー・フォン・ミュラー氏は「アギーからみなさんへの一番のメッセージは、犬の里親になってほしいということです」と訴え、「アギーはもらわれ、そして成功しました。みなさんが犬の里親になってくれて、例えその犬が映画に出演できなかったとしても、彼らはみなさんの家で大スターになれるのです」と語りかけた。10歳の老犬で、すでにショウビズ界からは引退しているアギーだが、チャリティなど意義あるイベントにはこれからも登場する予定だという。© ロイター/AFLO