中年レスラーに若返る男、元大統領などの役柄を演じた実力派の俳優陣が候補に名を連ねた主演男優賞は、『ミルク』で同性愛者であることを公表してアメリカで初めて公職についた政治家、ハーヴィー・ミルクを描いたショーン・ペンの手に。観客席でペンを見守る妻のロビン・ライト・ペンは涙ぐみながら夫の快挙を祝福。ペンは「予想外です。私がなかなか評価されないのは、私の責任でもあるわけですが(苦笑)。でもこうして賞をいただけて嬉しいです」とユーモアを交えて喜びを語った。さらに続けてメガネを掛けて小さなメモを取り出し、順に友人たちの名を読み上げて感謝の気持ちの気持ちを伝えた。ここで終わらないところが、さすがショーン・ペン。いまなお議論の的となっている同性愛者の権利問題に触れ「同性愛者の結婚に反対した人々は恥を知るべき。全ての人々に平等の権利が与えられねばなりません。そして、エレガントな大統領を選出したアメリカ国民を誇りに思います」とまくし立てた。最後には候補者に共に名を連ねたミッキー・ロークに触れ、「ミッキーは再び立ち上がりました。彼は私にとって兄弟です!」と盟友にエールを送って挨拶を締めた。レッドカーペットに登場したショーン・ペン夫妻。Jon Didier / © A.M.P.A.S.第81回アカデミー賞特集http://www.cinemacafe.net/fes/academy2009