タリバンによって破壊された石仏の瓦礫がいまだに残るアフガニスタンのバーミヤン。タリバンが去った後、世界から忘れられたこの地を舞台に子供たちの視点でアフガニスタンの現実を描写した『子供の情景』。4月18日(土)の公開を前に、ハナ・マフマルバフ監督が母国イランより来日を果たし、3月5日(木)に記者会見が開かれた。
ハワイ島の北にある、小さな日系移民の町・ホノカアを舞台に、この町にふとやってきた青年・レオと町の人々の心温まる交流、そして成長を描いた『ホノカアボーイ』。全編を通して、本場ハワイで撮影された優しい映像が流れる本作のエンディングに流れるのは、斉藤和義作曲で小泉今日子が歌う主題歌「虹が消えるまで」。3月5日(木)、公開に先駆けた本作の試写会にて、2人による同曲初のライヴセッションが実現し、主演の岡田将生、自身をモデルとした同名原作小説を手がけた吉田玲雄を交えた舞台挨拶が行われた。
最終日には、映画祭に関わった人たちを労うパーティ“さよならビュッフェ”が開かれた。どの映画祭でもボランティア・スタッフの活躍が映画祭を支えているものだが、このゆうばり国際ファンタスティック映画祭では、特に彼らの存在の大きさを感じた。この日のパーティでも、ボランティアの人たちが北海道の郷土料理・石狩鍋をはじめ、食べきれないほどの手作り料理でもてなすなど、とにかく地域と映画祭の密着度が高い。もちろん、映画祭の関係者やスタッフだけではなく、彼らと来場者との距離が近いからこそ、毎年この映画祭に訪れるというファンも多いのだ。
原田マハによる第1回日本ラブストーリー大賞の大賞作品に、オリジナルの結末を加える形で映画化した『カフーを待ちわびて』が2月28日(土)に公開を迎えた。初日の舞台挨拶に主演の玉山鉄二にマイコ、勝地涼、尚玄、宮川大輔に白石美帆、沢村一樹、そして主題歌を歌うmoumoon(YUKA、柾昊佑)の2人と中井庸友監督の総勢10名が登壇した。
成海璃子のコメディ初主演として注目を浴びている『罪とか罰とか』。ひょんなことから一日署長を務めることになった売れないグラビアアイドルに降りかかる、ビミョーな難題と一日署長の枠を超えて奮闘する彼女の姿を描いた本作が2月28日(土)に公開を迎えた。初日の舞台挨拶には主演の成海さんを始め、犬山イヌコ、山崎一、奥菜恵、安藤サクラ、そして監督のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が登壇した。
リリー・フランキーと木村多江を主演に迎え、法廷画家の夫と編集者の妻の10年の歩みを綴った『ぐるりのこと。』。昨年劇場公開され、静かに、しかし確実に、心に沁み入るように多くの人々に称賛をもって受け入れられた本作が早くもDVDでリリースされた。これを記念して、2月27日(金)にタワーレコード渋谷店にてトーク&ライブイベントが開催され、リリー・フランキー、橋口亮輔監督、そして本作の音楽を手がけたAkeboshiが参加した。
新しい才能の発掘の場として注目を集めているオフシアター・コンペティション部門。今年の応募総数は302本。そのうちの10本が今回の映画祭で上映となり、3月1日(日)のクロージング・セレモニーでグランプリが発表された。第19回のグランプリに輝いたのは、入江悠監督『SR サイタマノラッパー』。これまでにも、『OBSESSION』(2003年度)、『SEVEN DRIVES』(2004年度)が同部門に入選している監督だが、『SEVEN DRIVES』は審査員にボロクソ言われ、今回は期待せずに挑んだのだとか。だが、結果は見事、グランプリ! 「これからも自分に嘘をつかず、正直な思いを映画にしていきたい。開催期間中、自分の作品の上映時にこっそり会場を観に行き、お客さんの反応を見て泣いてしまいました」と、受賞もさることながら観客の姿に心打たれたと喜びを語った。
人気お笑いコンビ・品川庄司の品川祐が“品川ヒロシ”のペンネームで自身の青春不良時代を基に綴った大ベストセラー「ドロップ」。不良漫画のカリスマ・高橋ヒロシによるコミック化に続き、品川さん自らがメガホンを取った同名映画が3月20日(金・祝)に公開される。これに先駆けて3月2日(月)、品川さんの本拠地・吉本興業の中庭にて本作の完成会見が行われ、品川“監督”はじめ主演の成宮寛貴、水嶋ヒロ、中越典子、本仮屋ユイカが出席した。
韓国の連続殺人鬼ユ・ヨンチョル事件をベースに、韓国版『セブン』とも言えるサスペンス・アクション『チェイサー』を作り上げたナ・ホンジン監督が、映画祭4日目となる3月1日(日)にゆうばり映画祭を訪れ、上映終了後に舞台挨拶を行った。本作が長編デビュー作となるが、韓国のアカデミー賞である「第45回大鐘賞」では6部門の賞を独占。レオナルド・ディカプリオによるハリウッド・リメイク決定など、注目を浴びている監督のひとりだ。そんな話題作をいち早く観ようと会場には多くの観客が来場。大きな拍手で監督を迎えた。
1966年に第一回シリーズが放送されて以来、5本のテレビシリーズ、10本の劇場版が作られ、そのエピソード総数は700にものぼる不動の人気SFシリーズ「スター・トレック」。世界中から愛されてきた本作が、「LOST」、『M:i:III』、『クローバーフィールド/HAKAISHA』などを手がけたヒットクリエイター、J.J.エイブラムスの手によって新たに映画化された。2月27日(金)、本作の映像の一部が世界で初めてお披露目となり、来日中のエイブラムス監督が直々にその見どころを語った。
あの「ハリー・ポッター」シリーズに次ぐ、全世界第2位の大ベストセラー・シリーズが映画化! 美しきヴァンパイアと人間の少女の禁断の恋を描き、全米はもちろん、世界中で社会現象を巻き起こしている『トワイライト〜初恋〜』が4月4日(土)についに日本に上陸する。これに先駆け、主演のロバート・パティンソン、クリステン・スチュワート、テイラー・ロートナーの3人が来日。2月27日(金)に記者会見が行われた。
先日行われたアカデミー賞授賞式に、かたや司会者、かたや助演女優賞のプレゼンターとして登場したヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマン。共にオーストラリア出身で、すでにハリウッドでも確固たる地位を持つ2人が、バズ・ラーマン監督による『オーストラリア』を携えて、緊急来日を果たした。日本での公開を2日後に控えた2月26日(木)、ニコール、ヒュー、そしてラーマン監督が都内で行われた本作のジャパン・プレミアに出席した。
映画を観る以外の楽しみと言えば、やはり食事! 特にゆうばり映画祭に行ったらまず必ず食してほしいのは“カレーそば”なのだとか。というわけで、ゆうばり市民会館とホテルシューパロの近くにある、「藤の家」という、カレーそば・うどんの有名店へ。映画祭の開催期間中は観客やゲストの多くが足を運び、店内の壁には著名人の写真やサインもズラリ。そして、気になるカレーそばはというと…とにかく、丼いっぱいに盛られてくるその見た目にまずびっくり! 続いてカレー汁に浸っているそばのボリュームにびっくり! 「こんなに食べられるのか!?」と不安になるほど。でも、女性でも完食できるということは、そう! かなり美味。