アンジェリーナ・ジョリーが5日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使として、リビアとの国境にあるチュニジアの難民キャンプを訪問した。UNHCRによると、リビアのカダフィ大佐の圧政を逃れて2月中旬から約44万人が出国、エジプト、ニジェール、アルジェリア、チャド、スーダンなどで難民生活を送っている。アンジーは約21万7,000人を受け入れたチュニジア政府の寛大な対応を賛え、パートナーのブラッド・ピットと設立したジョリー・ピット基金から負傷者を運ぶための救急車購入費、帰国する難民177人分の渡航費などを負担した。チュニジアは昨年から今年にかけて民主化運動が高まりを見せ、1月に23年間続いたベン=アリー大統領の独裁政権が崩壊、その勢いはエジプトやリビアにも波及した。リビアでは政府と反政府勢力の内紛、3月末から始まった空爆などにより、いまも近隣諸国に逃れる人々が後を絶たない。写真はアンジーが5日、チュニジアの難民キャンプを訪れたときの様子。© AFLO