『デトロイト・メタル・シティ』の加藤ローサと人気お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実という異色コンビによる切なくも温かい大人の恋愛ファンタジー、『天国はまだ遠く』。人気作家、瀬尾まいこの同名小説を原作にした本作が11月8日(土)より公開される。これに先駆けて、10月27日(月)試写会が行われ、上映後の舞台挨拶に加藤さん、徳井さん、そして、長澤雅彦監督が登壇した。
ついに閉幕を迎えた第21回東京国際映画祭。渋谷のBunkamuraでクロージングセレモニーが執り行われ、セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督によるカザフスタンを舞台にした『トルパン』が最高賞の「東京 サクラ グランプリ」と最優秀監督賞の二冠に輝いた。日本から出品されていた作品では、妻夫木聡主演の『ブタがいた教室』が観客賞とTOYOTA Earth Grand Prix審査委員賞を獲得。また、先日、急逝した市川準監督の遺作となった『buy a suit』に「日本映画・ある視点」部門作品賞が贈られた。
10月18日(土)より開催されてきた第21回東京国際映画祭(TIFF)も26日(日)が最終日。東京 サクラ グランプリをはじめとする各賞が発表されるセレモニーの会場となる渋谷Bunkamuraの前には、グリーンカーペットが敷き詰められ、9日間にわたって映画祭を盛り上げてきた各作品の監督や俳優陣が次々と来場した。
サプライズゲストあり、トータス松本さんによるライヴありで、大いに盛り上がったティーチイン&舞台挨拶の後、『ブタがいた教室』の記者会見が行われ、前田哲監督、妻夫木聡さんが出席した。
老母と一緒に暮らす中年男が、アパートの管理人の母を預かったことから巻き起こる珍騒動を描いた『8月のランチ』。コンペティション部門にノミネートされている本作の上映が東京国際映画祭の最終日、10月26日(日)に行われた。チケットが完売するほどの人気だった本作の監督、ジャンニ・ディ・グレゴリオが上映後のティーチインに登場し、笑いの絶えない楽しいやりとりが行われた。
一介の旅行者としてソウルを訪れ、幸せな旅を満喫する女性と、労働者として長くそこに暮らす人々という2つの視点から、この街が抱える哀しみ、孤独を描き出した『モーツァルトの街』。映画祭も残すところ2日となった10月25日(土)、「アジアの風」部門に出品された本作が上映され、チョン・ギュファン監督とプロデューサーのチェ・ミエが出席してのティーチインが行われた。
日本が世界に誇る名監督、黒澤明監督の名前を冠した“黒澤明賞”を受賞したロシアのニキータ・セルゲイビッチ・ミハルコフ監督と中国のチェン・カイコー監督の記者会見が10月25日(土)に開かれ、両監督が共に喜びの言葉を述べた。
誰よりも強く、誰よりも孤独な盲目の女剣士、市。誰かに愛されたことも、誰かを愛したこともない彼女が出会った愛と闘いを描いた『ICHI』が10月25日(土)に公開初日を迎えた。主演の綾瀬はるか、大沢たかお、曽利文彦監督が舞台挨拶に登壇した。
1990年、小学校のあるクラスで“ブタを飼って、育てた後、自分たちで食べる”という実践教育が行われ、日本の教育界に波紋を投げかけた。このエピソードを追ったドキュメンタリーが1993年に放映され、動物愛護映画コンクール内閣総理大臣賞などを受賞し、大きな波紋を呼んでから15年、今度は映画となって“いのち”や“教育”のあり方に一石を投じる『ブタがいた教室』。11月1日(土)より全国にて公開される本作がコンペティション部門で公式上映され、10月25日(土)に主演の妻夫木聡と前田哲監督がティーチインに登場した。
家族のために北朝鮮を脱け出し、中国へと渡った父親と、残された息子の壮絶なドラマを描いた『クロッシング 祈りの大地』が「アジアの風」部門に出品されている。本年度のアカデミー賞外国語映画賞の韓国代表にも選出された本作を監督したのは、『火山高』、『百万長者の初恋』などの話題作を世に送り出してきたキム・テギュン。10月24日(金)、テギュン監督とプロデューサーのホン・ジヨンが出席して記者会見が行われた。
兵役を終え、カザフスタンの草原に戻ってきた青年。一人前の羊飼いになろうと結婚を望む彼だったが、“耳が大きすぎること”を理由に断られてしまう。それでも、幸せな生活を夢見る青年の物語『トルパン』。コンペティション部門にノミネートされている本作が10月24日(金)に上映され、上映後のティーチインにセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督、サマル・エスリャーモヴァ、アスハット・クチンチレコフが登場した。
アフリカ・スーダン西部のダルフールにおける虐殺問題のために立ち上がった人々によって、バルセロナでコンサートが開催される。このコンサートに携わった人々、さらにはこの問題に対し無関心を決め込む都市生活者の姿を描いた40にも及ぶ小さな物語によって紡がれる『ダルフールのために歌え』。コンペティション部門に出品された本作の公式会見が行われ、監督のヨハン・クレイマーを始め、撮影監督のワウター・ウエステルンドープ、製作のエスター・ウダエタ、プロダクション・マネージャーを務めたエルネスト・グアル・ソレ、そして美術担当のリッケ・ジェリアが出席した。
灼熱の砂漠の外れで恋に落ちた青年・ハムーンが、愛する人と結婚するために課せられた試練の数々に立ち向かっていく姿を寓話的に描いた『ハムーンとダーリャ』。10月24日(金)、コンペティション部門に出品されている本作のエブラヒム・フルゼシュ監督とハムーン役のメラン・ゴルモハメドザデが出席しての記者会見が行われた。