2000年8月の三宅島大噴火により避難を余儀なくされた一家と、彼らの飼い犬・ロックの絆を描く『ロック 〜わんこの島〜』。情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ)の人気コーナー「きょうのわんこ」に登場した犬、ロックの実話をモチーフに、家族の在り方と故郷への愛を見つめる感動作で、たくましく愛情深い一家の“母ちゃん”、野山貴子を演じた麻生久美子が、撮影の裏側や母親役を通して芽生えた思い、理想の家庭像について語ってくれた。
2月の北海道。札幌から車をしばらく郊外へと走らせたところにある街の、ほぼ見渡す限り雪の平原の中に大泉洋と松田龍平はいた。初共演作『探偵はBARにいる』で彼らが演じているのは主人公の探偵とその相棒。見るからに“異色のコンビ”といった感じだが、派手なアクションの中でも2人は息の合った、そしてクスリと笑える絶妙なやり取りを見せている。このときはまだ撮影が始まって数日。激しいアクションをこなしつつ、役柄を探りつつといった具合だが、そんな2人が撮影の合間を縫って現場で作品、役柄、そして2人の関係性について語ってくれた。
ハリー・ポッターが魔法の世界で知らない者のいない有名人であるのと同様に、ダニエル・ラドクリフは『ハリー・ポッターと賢者の石』に出演したことで世界で最もその存在を知られた10代の俳優のひとりになった。おそらく、本人が想像している以上に。両親と観劇に出かけ、そこで『ハリー・ポッター』シリーズのスタッフの目に留まったことで、少年の運命は大きく動き出したのだ。それから10年、シリーズ全作でハリー役を務めてきたが、ついに最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が公開を迎え、ハリーとしての任務を終えた。全ての終焉を迎え彼の胸にはどんな思いが去来したのか——? ダニエルが最終章の秘密や見どころを明かしてくれた。
「映画は公開を迎えたら観客のもの」というのは、監督や出演者ら“作り手”がよく口にすることだが、だとしたら今日という日をこの男はどのような気持ちで迎えているのだろうか? 『ハリー・ポッター』シリーズの全ての作品でプロデューサーを務め、文字通りシリーズを陰で支えてきた男、デヴィッド・ヘイマン。原作者のJ.K.ローリングとの話し合いに、彼の目から見たダニエル・ラドクリフら子供たちの成長、シリーズ成功の秘訣…10年間にわたってキャストやスタッフと共に汗と涙を流してきた彼がその心の内を明かしてくれた。
10年にわたってひとつの役を演じ続けるというのはどのようなものなのだろう? エマ・ワトソンは10歳、そしてルパート・グリントは12歳の年に『ハリー・ポッター』のオーディションを受け、ハーマイオニーとロンという、ハリーのかけがえのない親友の役柄を射止め、以来、青春のほとんどをこの世界最強のファンタジーシリーズに捧げてきた。そして今年、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』をもってシリーズはついに完結し、彼らの長い長い旅路も終わりを告げる。時に反発し合い、惹かれ合い、手を取り合いハリーと共に最後の戦いに臨むハーマイオニーとロン。エマとルパートがそれぞれ10年分の思いを明かしてくれた。
『ハリー・ポッター』シリーズにおいて最も謎に包まれた男――。それがセブルス・スネイプである。ハリーの両親と深からぬ因縁を持ち、ハリーを入学当初から目の敵にしているかと思えば、一方でその命を守ろうとすることも。
スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが送り出してきた大ヒット作『アルマゲドン』、『トランスフォーマー』の監督として知られるヒットメイカー、マイケル・ベイ製作で注目を集めているアクション超大作『アイ・アム・ナンバー4』。本作の主演を務める超新星、アレックス・ペティファーを始め、ヒロインを演じるディアナ・アグロンやD.J.カルーソ監督のインタビュー&メイキング映像がシネマカフェに到着した。
『紅いコーリャン』のコン・リーに『初恋のきた道』のチャン・ツィイーと、胸を締め付けるような切ない恋に落ちる女性の姿を瑞々しく描かせたら右に出る者のいないチャン・イーモウ。そんな彼が、また新たな才能を世に送り出した。まもなく公開となる『サンザシの樹の下で』でスクリーンデビューを果たし、あどけない無垢な笑顔で人々の心をわしづかみにし、中国では“13億人の妹”と呼ばれて愛されるようになった新人女優、チョウ・ドンユィ。過酷な時代背景の中でけがれのないその魂が観る者の心を震わせる。相手役を務めたのは、こちらもシンデレラボーイのショーン・ドウ。本作出演後に人気が急上昇し、次々と話題作に出演、スターダムへの階段を駆け上がっている。2人がこのほど揃って来日。撮影について、監督について語ってくれた。
10年におよぶ『ハリー・ポッター』シリーズで、最も劇的な“変身”を遂げたのは彼かもしれない。ハリーの大切な仲間であり、まもなく公開となる最終章の決戦でも重要な役割を果たすネビル・ロングボトム。シリーズ第1作に彼が初めて登場したとき、多くの人はまさか彼がここまでの成長を遂げるとは思わなかったろう。最終章に登場する彼からはかつての自信のなさやオドオドした印象は消え、精悍さと大切なものを守るために戦う勇気であふれている。気になるのは、決着を前に深く傷ついた姿とその手に握られた剣。果たしてネビルが迎える結末は? シリーズ全作でネビルを演じたマシュー・ルイスが最終章の見どころ、そして彼にとってのこの10年の歳月を語ってくれた。
「アンパンマンは、子供だけでなく大人も自然と笑顔にしてくれる作品。見るたびに、自分にとって大事なものは何か…を気づかせてくれるんです。今回、声優としてアンパンマンに参加できて、本当に嬉しくて。貴重な経験をさせてもらいました」と語るのは、女優の松雪泰子。妖艶な役からぶっ飛んだ役までさまざまな役を演じる彼女が、国民的アニメーションのアンパンマンから学んだものとは何だったのか。また、働く女性として、一児の母として、同性の憧れとして輝き続ける秘訣にも迫った!
メジャーリーガー同様とまでは言わないが、日本人俳優がハリウッド作品に出演すること自体、以前ほどには珍しい出来事でなくなってきたのは事実である。だが、浅野忠信がハリウッド進出を果たすとなれば話は別だ。事件と言ってもいいだろう。90年代からいまに至るまで、日本映画界の最前線を走り続けてきた男。すでに香港、タイ、モンゴルなどの作品に出演を果たしており、早い段階から海外志向は強かったと言えるが、一方で日本国内での出演作に目を向ければ、岩井俊二に青山真治、是枝裕和といった、どちらかというとインディペンデント色の強い作品への出演が目立つ。そんな彼が、マーベル・コミックを原作とした3D超大作『マイティ・ソー』でハリウッド進出。そこには彼が自らのルーツと共にずっと抱き続けてきた思い、そして20年にわたって映画に携わる中で芽生えたある変化が——。いまなお渇望を抱え、全力で走り続けることをやめない男が、胸の内を明かしてくれた。
「武士というのは難しいものだな」——。映画の中で東山紀之演じる主人公・朔之助がつぶやく。この映画がなぜこうまで美しいのかがこのセリフに凝縮されている。現代においてもある種の称賛を込めて“武士”や“侍”という言葉が人物を形容するのに頻繁に使われるが、映画『小川の辺』からは、武士という生き方の不条理、そしてその不条理がゆえの美しさがひしひしと伝わってくる。「人を許せる、命を賭けて許せるということ」。朔之助の奉公人・新蔵を演じた勝地涼は、この映画を通じて感じた武士というものをこう表現する。決してセリフが多くなく、感情を露わにすることもない。その中で彼は何を感じ、表現したのか——?
『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr.に『インクレディブル・ハルク』のエドワード・ノートンなど、マーベル・コミックの映画化ラインナップを彩るスターの系譜にまた新たな男が加わる。北欧神話を基に、神々の世界を追放された男が地球で大暴れする『マイティ・ソー』がまもなく公開。主人公のソーを演じるのは、オーストラリア出身の新鋭クリス・ヘムズワース。昨年末には私生活でもゴールイン。本作の公開に続き、ソーやハルク、アイアンマンらヒーローが集結する『ジ・アベンジャーズ』も控え、いま、ノリに乗っているクリスが肉体改造の苦労からナタリー・ポートマン、浅野忠信らとの共演についてなどたっぷりと語ってくれた。