『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督最新作『ラブリーボーン』に主演した、シアーシャ・ローナンが来日し、1月21日(木)に記者会見が行われた。特別ゲストとして元モーニング娘。の石川梨華も駆けつけ、15歳の名女優の初来日を祝った。13歳にして『つぐない』でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。本作でも、連続殺人犯の手にかかり殺されてしまう主人公の少女を好演しているシアーシャ。原作小説では殺人シーンはかなり凄惨な描写がなされていることもあり、その映画化ということで出演をためらう気持ちはなかったか? と問われると「正直、躊躇する気持ちはありました。でも、映画の方の脚本を読んでみると、殺人の部分に関しての描写は原作のように激しくはなっておらず、物語は“(自分の身に)何が起こったのか?”を考えていくような形になってました。何より、ピーター・ジャクソン監督たちとお会いして、彼らに任せれば大丈夫、という安心感を持つことができました」とふり返った。シアーシャ曰く、ジャクソン監督は「地に足のついた素敵な人で、確固たるビジョンを持っている。子供っぽいところもあって、それが現場を楽しい雰囲気にしてくれた」とのこと。「彼と撮影で過ごした日々が恋しい」とも。シアーシャと同じ10代の観客に、映画を観て何を感じてほしいか? という質問には「10代は、きっとロマンスに興味があるでしょうね(笑)。だから、(シアーシャ演じる)スージーと(その初恋の相手)レイの2人の関係を感じてほしい。それから、普通の物語とはエンディングが違うけれど、希望や愛、そして再生できるということを感じてほしいです」と答えた。この後、本作を鑑賞して強く感動し、シアーシャの魅力にとり憑かれたという石川さんが大きな花束を抱えて登場。シアーシャは嬉しそうに花束を受け取った。石川さんは映画について「CGの部分も素晴らしかったし、何よりこんなに泣いてしまったのは久しぶりでした。一番泣いたシーンは、(失踪した)スージーの帽子を家族が受け取り、もしかしたらもう彼女は戻ってこないかもしれない、とお父さんとお母さんが泣く場面。ティッシュもタオルも持ってなかったので手で涙をぬぐいながら観てました」と興奮した様子で語った。そして、シアーシャと対面しての印象を尋ねると「映画を観て、目がきれいだな、という印象を持っていたのですが、実際に会うとムチャクチャかわいいですね! かわいいだけでなく、15歳と思えない大人の色気があります」とメロメロ。これにはシアーシャも「梨華さんこそ大人っぽいですよ。私には歌は歌えませんし…」と照れながら返した。これに気を良くしたのか? 司会者からの「石川さんの周りでシアーシャと同じような雰囲気を持った人はいますか?」という質問に、「私ですかね?」とぬけぬけと答え、「シアーシャはピュアで演技も素晴らしい。そうなりたいという願望を込めて…頑張ります!」と笑顔を見せた。『ラブリーボーン』は1月29日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。