第82回アカデミー賞授賞式の俳優部門で、助演男優賞に続いて発表された助演女優賞。ロビン・ウィリアムスの発表で、見事オスカーを獲得したのは『プレシャス』のモニーク。ニューヨークを舞台に不幸な境遇の中でも少しずつ希望を見出し、成長していくガボレイ・シディビー演じる主人公の母親役を好演。これまでコメディアン、TVシリーズの司会者などとしても長く活躍してきたが、本作でゴールデン・グローブ賞受賞に続き、見事アカデミー賞も獲得し、女優としての確固たるキャリアを築いた。壇上でオスカー像を受け取ったモニークはアカデミー協会、共演者や作品関係者、そして愛する夫に「人気が出ることよりも正しいことをすることを示してくれた」と感謝を述べ、満場の拍手を浴びた。2年連続受賞が期待されたペネロペ・クルスは受賞ならず。マギー・ギレンホールの初のオスカー受賞もお預けとなった。『プレシャス』はこれで、脚色賞に続く2冠目獲得となった。特集:2010アカデミー賞http://www.cinemacafe.net/special/oscar2010/