【東京国際映画祭レポートvol.41】国際色溢れる日本映画『シルク』でフィナーレ
各賞の発表も終わり、いよいよクロージング作品の上映を残すのみとなった第20回東京国際映画祭。栄えあるラストを飾るのは、国際映画祭にふさわしく日本、イタリア、カナダのキャスト・スタッフが集結して製作され、先のトロント国際映画祭でのプレミア上映、ローマ国際映画祭への出品で話題を呼んでいる『シルク』。上映前の舞台挨拶にはこの日のために来日した主演のマイケル・ピットとフランソワ・ジラール監督、そして役所広司、中谷美紀、芦名星、國村隼、本郷奏多ら日本人キャストが一堂に会した。
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大歓声に迎えられた主人公・エルヴェ役のピット。トップバッターで挨拶を求められると「マイッタナ、何ダヨ!」と日本語で照れくさそうに返し、会場は笑いに包まれた。そして「この場で僕がしたいのはこの作品に関わったみなさんにお礼を言うことです。共演者のみなさんにプロデューサー、そして監督にも『ありがとう』と言いたいです」と語った。作品については「僕自身とても気に入っています。原作の持つ夢のような質感が伝わると思います」と完成した作品への自信を語った。
エルヴェを魅了する少女を演じた芦名さんは「今、ここに立てているということが本当に嬉しいです。この作品を通して素晴らしい俳優さん、監督に出会えたことも心から幸せに思っています。『シルク』は一曲の音楽が流れているような作品になっています。ぜひ楽しんでご覧になってください」と笑顔で語ってくれた。
國村さんは「実は私が演じた役は原作にはない登場人物でして。どうしても出演したいとお願いしたら、監督が『じゃあ、君のために(新しい役を)何か書くよ』と言ってくださりまして、こうして出演することができました」と語り、本郷くんも「日本の映画以外に出演するのは初めてで、最初は不安でしたが、監督やマイケルさんを始めとするキャストのみなさんに仲良くしていただいたおかげで順調に撮影に臨めました」と監督やキャストへの感謝を口にした。
十兵衛を演じた役所さんも「監督のフランソワ、そしてマイケルやほかのキャストのみなさんとご一緒できて幸せでした」と充実した表情で語ってくれた。現場の様子について尋ねられると「雪がほしいときに降らなかったりして、雪をよそから集めてきたり、スノーマシンを使ったりと苦労はありました。そんな中でも監督は常に冷静で、僕らは何の不安も感じずに取り組むことができました」とふり返った。
フランスに暮らす日本人のマダム・ブランシュに扮した中谷さんは「フランソワ・ジラール監督という情熱あふれる監督、そしてマイケル・ピットさんという自身の演技のみならず、作品全体のイメージを大事に描いてくださる俳優さんとご一緒できたことを本当にありがたく思います。また、坂本龍一さんが音楽を担当する作品に出演するという念願が叶いました」と感慨を語る。そしてつめかけた観客に向けて「行間を味わうことができる映画だと思います。ぜひ楽しんでください」と呼びかけた。
ジラール監督は「この作品は、原作はイタリア語で舞台はヨーロッパと日本、参加したキャスト・スタッフも国際色豊かですが、製作してみて改めて、自分たちは日本映画を作ったという意識があります。だからこそ、こうして日本のみなさんに観ていただけるのを大変嬉しく思います」とこちらも感慨深げに語った。
『シルク』は2008年正月第二弾、日劇3ほか全国東宝洋画系にて公開。
「東京国際映画祭特集」
http://blog.cinemacafe.net/tiff2007/
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