【東京国際映画祭レポートvol.25】人間ドラマ『ストーン・エンジェル』に号泣
マーガレット・ローレンスの小説「石の天使」を原作にした『ストーン・エンジェル』。エレン・バースティン、コール・ハウザーら実力派俳優による重厚な人間ドラマである本作が10月23日(火)に上映され、その後、主演のクリスティン・ホーンと本作のプロデューサーであるマイケル・ライアンによるティーチインが行われた。
最新ニュース
レポート
-
【あの人は今】『チャングム』でイ・ヨンエと宿敵対決を繰り広げたホン・リナのその後
-
【東京国際映画祭レポートvol.41】国際色溢れる日本映画『シルク』でフィナーレ
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦
主人公・ヘイガーの15歳から43歳を演じたクリスティンは「とにかく周りのスタッフの女性たちにいろんな話を聞いてそれを参考にしました」と語る。ヘイガーの後年を演じたエレンについては、「撮影現場に入った時はすでに撮影が始まっていたの。エレンはすでに役作りを終えていたわ。だからキャラクターについて話をするというよりも、とにかく脇でエレンの演技を見てディテールやテイストを盗もうとしたわ(笑)」とその役作りについて語ってくれた。
本作は90年に及ぶ自由奔放な人生にケジメをつけようとする女性、ヘイガー・シプリーの物語。理性よりも己の情熱に忠実に、そして家族に反対されようとも思った通りの人生を生きたヘイガーは、死を目前にこれまで自分が辿ってきた人生の道筋、愛し別れてきた男たち、そして疎遠にしてきた息子たちをじっくりと思い返すのだ。
ある観客は、映画の内容とほとんど同じことを経験し涙が止まらなかったと告白。これに対してマイケルも目に涙を浮かべながら「優しいお言葉をいただき本当に嬉しいです。実は私もこの映画の製作に入る前年に父を亡くしていますので、痛いほど気持ちが伝わってきました」とコメント。劇中、老人ホームのような養護施設が登場するが、これについても「父をこうした施設に預けなければならないという経験をしておりますので、本当に身につまされる思いです。考えてみますと、親をこうした施設に入れる、連れて行くというのは大人になった人間にとって一番辛い、一番難しいことではないでしょうか。と同時に、これまで自分を育ててくれた親の代わりに、自分が親となって、親の面倒を見なければいけない。親が自分の子供になってしまうという、役割の逆転というのも本当につらいことですね」と自身の経験を語った。
この2人のやりとりを聞きながら、ぽろぽろと涙をこぼしていたクリスティンは「こういった言葉をいただいたり、こうした心の交流が出来るというのは本当に女優冥利に尽きると思います。この仕事をしていて良かったなと思う瞬間なんです。やっぱり芸能界とか映画業界というのは軽いものである場合もあります。意味がないと感じてしまう場合も無きにしもあらずなんですが、観客の方からこういったコメントをいただけると本当にやっていて良かったと思います」と感謝の言葉を口にした。
コンペティションに出品されている本作。日本公開はまだ決まっていないが、ぜひ公開してほしい作品だ。
「東京国際映画祭特集」
http://blog.cinemacafe.net/tiff2007/
コメント欄を非表示
一般事務・OA事務/高時給1250円~!経験が活かせる!事務のお仕事集合
株式会社パワーキャスト
- 大阪府
- 時給1,250円~1,688円
- 派遣社員
コールセンター/17:10まで無料バスあり事務センター内のお問い合わせ対応
アルティウスリンク株式会社
- 東京都
- 時給1,600円
- 派遣社員
タクシードライバー 入社祝金制度あり/女性ドライバー活躍/6ヶ月間or1年間給与保証
盈進 自動車株式会社
- 東京都
- 月給32万円~
- 正社員 / アルバイト・パート
事務/経理・総務・人事/福利厚生充実/経験者募集
株式会社ファインサーフェス技術
- 埼玉県
- 月給25万6,000円~32万7,000円
- 正社員
診療事務/20~40代活躍中/未経験者100%!/完全週休二日制/元接客販売スタッフも活躍中
医療法人社団えにし
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員
一般事務・OA事務/お歳暮ギフト案内電話対応データ入力未経験OK
株式会社ホットスタッフ川越
- 埼玉県
- 時給1,450円~1,813円
- 派遣社員
関連記事
-
【東京国際映画祭レポートvol.41】国際色溢れる日本映画『シルク』でフィナーレ
-
【東京国際映画祭レポートvol.40】サクラグランプリは『迷子の警察音楽隊』!
-
【東京国際映画祭レポートvol.39】クロージングセレモニーでついに閉幕!
-
【東京国際映画祭レポートvol.38】シン・ヒョンジュンに熱狂『裸足のキボン』
- 【東京国際映画祭レポートvol.37】シンプソンズ暴走にホフディランも打つ手なし
- 【東京国際映画祭レポートvol.36】希望か、絶望か? 『誰かを待ちながら』
- 【東京国際映画祭レポートvol.35】ハンサムな主人公は監督自身? 『トリック』
- 【東京国際映画祭レポートvol.34】外見と内面の矛盾を描く『迷子の警察音楽隊』
- 【東京国際映画祭レポートvol.33】眞鍋かをり伝説の特撮映画にへそ出し大興奮!
- 【東京国際映画祭レポートvol.32】子供の目線で綴られた『思い出の西幹道』
- 【東京国際映画祭レポートvol.31】異色のインド映画『ガンジー、わが父』会見
- 【東京国際映画祭レポートvol.30】あなたの心に鬼は何人? 『マッド探偵』
- 【東京国際映画祭レポートvol.29】構想15年遂にワールドプレミア『明日への遺言』
- 【東京国際映画祭レポートvol.28】DJ・神木隆之介「リクエスト待ってます!」
- 【東京国際映画祭レポートvol.27】小栗旬と山田孝之の殴り合いに女性ファン熱狂
- 【東京国際映画祭レポートvol.26】ノンストップな『デンジャラス・パーキング』
- 【東京国際映画祭レポートvol.24】青、小鳥、音楽が印象的な『青い瞼』
- 【東京国際映画祭レポートvol.23】宮沢りえ「愛し続ける素晴らしさを学んだ」
- 【東京国際映画祭レポートvol.22】麻生久美子主演のイラン映画『ハーフェズ』
- 【東京国際映画祭レポートvol.21】市原隼人&関めぐみが“飛んだカップル”?
- 【東京国際映画祭レポートvol.20】「アフロヘアは熱かった!」『リーロイ!』
- 【東京国際映画祭レポートvol.19】グランプリ有力候補『再会の街で』監督会見
- 【東京国際映画祭レポートvol.18】「気持ちを素直に表現して」新垣結衣『恋空』
- 【東京国際映画祭レポートvol.17】豪華ゲスト勢揃い! 香港映画祭熱狂の開幕!
- 【東京国際映画祭レポートvol.16】みんな揃って猫パンチ? 『子猫の涙』舞台挨拶
- 【東京国際映画祭レポートvol.15】85分間がワンカット! 『ワルツ』登場!
- 【東京国際映画祭レポートvol.14】小栗旬、山田優が揃って「このボード欲しい」
- 【東京国際映画祭レポートvol.13】パンチパーマ阿部寛に中谷美紀メロメロ
- 【東京国際映画祭レポートvol.12】「もやしもん」でムーディ勝山が新曲発表?
- 【東京国際映画祭レポートvol.11】濃い男たちが宮崎あおいを包囲『ハブと拳骨』
- 【東京国際映画祭レポートvol.10】豪快! 阿部寛&中谷美紀が必殺ちゃぶ台返し
- 【東京国際映画祭レポートvol.09】「出品は当たり前!」押井守監督新作で挨拶
- 【東京国際映画祭レポートvol.08】西島秀俊が魅力的ダメ男に? 『真木栗ノ穴』
- 【東京国際映画祭レポートvol.07】『アース』でスクリーンの醍醐味を!
- 【東京国際映画祭レポートvol.06】西島秀俊も太鼓判! 中国映画週間始まる
- 【東京国際映画祭レポートvol.05】カンフーくん、ピン子のカンフー「いいと思います」
- 【東京国際映画祭レポートvol.04】中井貴一、プロデュース業にはもう懲りた?
- 【東京国際映画祭レポートvol.03】日本初披露に大沢たかお、ホッとひと安心?
- 【東京国際映画祭レポートvol.02】同じくハタチの長澤まさみの開会宣言で幕開け
- 【東京国際映画祭レポートvol.01】大沢&玉木握手攻めのレッドカーペットで開幕
- “元・俳優”石原節炸裂「おれに撮らせろ!」東京国際映画祭「映画が見た東京」会見
- “東京 サクラ グランプリ”はこの人の手にかかってる? 黒澤明賞はあの人に決定!
- 大沢たかおが『ミッドナイト イーグル』で先陣! 東京国際映画祭ラインナップ発表
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください