【東京国際映画祭レポートvol.36】希望か、絶望か? 『誰かを待ちながら』
小さな田舎町を舞台に、5人の男女それぞれに訪れる人生の変化を描いた『誰を待ちながら』。コンペティション部門に出品された本作でメガホンを取ったジェローム・ボネル監督の記者会見が10月25日(木)に開催された。
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監督はまず「何度も来日していますが、来るたびに日本に魅了されています。こうして祖国から遠く離れた地で作品が上映されることを幸せに思います」と笑顔で挨拶。
作品を巡っては様々な解釈がなされているが、監督自身は「希望に満ちた物語のつもりで作った」と語り「本国フランスでは多くの観客に、悲しい物語だと捉えられてしまいました。逆に日本の観客のみなさんはラストについて『希望が描かれている』と言ってくださり嬉しいですね」と語る。一方で監督はこうして自身の作品について様々な解釈が生まれることを歓迎している様子。「観客に選ぶ自由がある、ということが私にとっては大切なことなのです。監督だからといってすべてをコントロールできるものではありませんし、ときに観客の方が監督よりも多くの答えを持っていることもあるのです」。
今年で30歳という若さのボネル監督が、中年男性の内面を深く、見事に描写している点に称賛の声が上がっているが、この点について監督は「年齢を意識したことはありませんが、私の中にある人生に対する深い恐怖感が表れているのだと思います。登場する人物たちはそれぞれに私自身の一部分が投影されています。私は(劇中に登場する)ルイであり、ジャン=フィリップであり、サビーヌであるのです。私にとって映画は登場人物の後ろに隠れながら自分を表現するための最適な手段なのです」と自らの哲学を交えながら語ってくれた。
またコンペティション部門の行方についての質問も出たが監督は「私の作品がここで上映される、ということが私にとってすでに最高の栄誉なのです」と笑った。前作『明るい瞳』が今年の9月に公開を迎えたボネル監督。この『誰かを待ちながら』も日本で劇場公開されることを期待したい。
「東京国際映画祭特集」
http://blog.cinemacafe.net/tiff2007/
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