「映画の歴史には穴があったから、奴隷制度についての作品をとても作りたかったんだ。それで、僕は自由な男が誘拐されて、奴隷にされるというアイディアを考えた。すると何が起きたかというと、僕の妻が『なぜ奴隷制度に関する本当の話、歴史的な話を探してみないの?』と言ったんだ。僕たちは2人でリサーチをして、妻が『12 Years A Slave』という本を見つけた。本を開いて読み始めると、ページを繰る度に、僕にとって驚くべき新事実が明らかになっていった。そして、本を読み終えるや、僕は怒りを覚えたんだ。自分自身に対してね。何故、この本のことを知らなかったのかって。それから、誰もこのことを知らないことに気づいたんだ。それがこの本を映画化する理由になった。僕の情熱になったんだよ」。
「僕が初の長編映画HUNGER/ハンガー』を作った頃から、彼の製作会社(Plan B Entertainment)が僕との仕事に興味をもっていてくれたんだ。とても熱心だったから、奴隷制度についての映画を作りたいというアイディアを話した。彼の反応は“どうしてホロコーストについての映画はあるのに、奴隷制度についての映画はなかったんだろう”というものだった。そして『やりましょう!』と言ってくれたんだよ」。