今年8月17日に70歳を迎えたロバート・デ・ニーロ。11月15日(金)より公開する『マラヴィータ』では、“泣く子も黙る元マフィア”という、ちょっと異色なパパ役を好演。また、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『世界にひとつのプレイブック』や、『グリフィン家のウェディングノート』(11月29日より公開)でも、クセのある魅力的なパパを演じている。名優デ・ニーロが演じるパパとは? 3作品を比較しながら徹底解析をしてみた。元マフィアのフレッド・ブレイク(ロバート・デ・ニーロ)は、ボスを密告して殺し屋に狙われていた。一家はFBIの証人保護プログラムのもと、偽名を名乗って世界各地の隠れ家を転々としているが、フレッドはことあるごとに昔の血が騒ぎ、トラブルを巻き起こす。そんな中、マフィアのボスが彼の居所を突き止め、殺し屋軍団を派遣。仁義なき壮絶なバトルが展開することに…。『マラヴィータ』では、元マフィアのパパ、フレッド。ノルマンディーの隠れ家で自分の人生を振り返りながら、ひとり静かに自伝の執筆に没頭…と思いきや、癇癪持ちの彼はやはりちょいちょいキレる。度を越えた行動に他人は震えあがるが、実はすべては、爆破癖のある妻・マギー(ミシェル・ファイファー)、腕っぷしに自信ありのキュートな娘・ベル(ディアナ・アグロン)、裏で校内を支配する頭脳派の息子・ウォレンという、愛する家族のため。確かに普通のパパとは違うが、家族に対する愛情は誰よりも深いのだ。愛犬“マラヴィータ”に向けるまなざしも温かい。一方、『世界にひとつのプレイブック』では、第二の人生の資金を大好きなアメフトの試合につぎ込んでしまう困ったパパ。身勝手で変わり者で、しばしば暴言を吐くが、妻の浮気が原因で心のバランスを崩した息子(ブラッドリー・クーパー)をこれまで十分に支えてこられなかったことを、人知れず後悔している。新しい恋に踏み出せない息子に「今が人生の選択の時。サインを見逃すな」と後押しする姿は、やっぱり父親って頼もしい! と思わせてくれる。そして、『グリフィン家のウェディングノート』では、がさつで破天荒な彫刻家のパパ。熟年離婚後、恋人(スーザン・サランドン)と楽しく暮らしているが、なにせデリカシーがないため、彼女をたびたび怒らせている。養子である次男(ベン・バーンズ)のために、元妻(ダイアン・キートン)と夫婦を装い彼の結婚式を成功させようと奮闘している姿には、不器用ながらも家族思いの優しさを感じさせる。70歳を迎えても、渋くてセクシー、“普通じゃない”けど、誰よりも家族を愛するデ・ニーロパパ。あなたはどのパパがお好み?『マラヴィータ』は11月15日(金)TOHOシネマズ有楽町ほか全国にて公開。
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