姉(くーちゃん)はひとり都会で暮らしているが、単調な毎日に生きる意味を見失っていた。ある日突然、妹(さきちゃん)は姉に電話をかける。「海、行かん?」姉は久しぶりの妹からの連絡に驚くが、二人は故郷ではない海辺で会うことにする。かつて一緒に読んだ一編の詩が、共通の記憶と感情を呼び覚ますきっかけとなった。記憶と夢が混ざり合い、現実と想像が絡み合う世界で、姉妹は新たな脱出の旅をはじめる。
黒川幸則