舞台は、上級、中級、下級国民に分かれるようになった2073年の日本。そこは、表面上では平等を謳うが、誰もが監視し合う社会である。そして、そんな社会のなかで治外法権的な場所として唯一残っていたスペース、それが“スペースE”。人々がこの出口の見えない“スペースE”に逃げ込み、逃げ込んだはずのその中で徐々に追い込まれる。互いが互いを幻惑と嘘の記憶とによって静かに追い込み、そして追い込まれていく姿を、映像、光、音などさまざまな実験的手法を駆使しながら描き出していく舞台が映像化。
小池博史