N.Y.の路上で、猫の絵を売る80歳の日系人ホームレス。彼の名前はジミー・ミリキタニ、そして“偉大な画家”。彼の絵を買った彼女に、彼は自分の写真を撮って欲しいとねだる。軽い気持ちでビデオカメラを抱えて撮影を始めた彼女は、やがて9.11事件の日、煙の中で独り絵を描き続ける老人を見かね、自分の家へと招き入れた。偶然の出会いによって起きる奇跡と平和への願い。それらを暖かいユーモアで描いたこのドキュメンタリー『ミリキタニの猫』は、監督たちのホームタウンであるトライベッカ映画祭での観客賞、東京国際映画祭での日本映画・ある視点部門最優秀作品賞をはじめ、各国で賞賛を受けている。本作のプロモーションのために来日したリンダ・ハッテンドーフ監督に、話を聞いた。
なんだか急にしのぎやすくなり、秋の気配を感じるようになりましたね。夏バテ気味で、食欲が落ちていた人も、やっとモリモリいきたい気分になってきたのでは? そこで、9月のコラムは「秋に楽しむ美味しい人生」というテーマで、人生と食の美味しい関係について取り上げたいと思います。
8月14日に41歳の誕生日を迎えたばかりのハル・ベリーが妊娠しているとテレビ番組を通して発表した。9歳年下の恋人でモデルのガブリエル・オーブリーとの子供で現在妊娠3か月だという。
ヴェネチアを大挙して訪れたハリウッド・スターの中でも、注目を集めたのは、やっぱりブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのカップル。以前は私生活に関する質問に敏感だったブラピだが、伝説のガンマン、ジェシー・ジェイムズを演じた主演作『アサシネーション・オブ・ジェシー・ジェームズ・バイ・カワード・ロバート・フォード』(原題)の会見では、父親業について聞かれても余裕の表情。
映画祭には世界中からゲストが参加しているが、上映作品中、もっとも多くのキャストがレッドカーペットを歩いたのは、オリゾンティ(地平線)部門で上映された青山真治監督の『サッド ヴァケイション』チームだろう。
“ワルくてボロい”奴らのことを称して“ワルボロ”。ゲッツ板谷の原作(自伝的小説)を知っている人なら特に驚くネタではないかもしれないが、知らない人にとっては“ワルボロ”という言葉自体に「?」が付いてしまうはず。どんな映画か簡単に説明するなら…不良たちの青春物語。不良映画の代表『ビー・バップ・ハイスクール』再び! といった感じの青春グラフィティなのである。
世界中で愛され続けているうさぎのピーターラビット。その生みの親であるビアトリクス・ポターの激動の人生に迫る『ミス・ポター』が9月15日(土)より公開される。これに先駆けて、クリス・ヌーナン監督と本作の主題歌を担当するケイティ・メルアが来日。9月4日(火)はピーターラビットの誕生日ということで、バースデイ・プレミアイベントが開催された。
グウィネス・パルトローの最新作はなんとTVの料理番組。友人で人気のイタリア料理シェフ、マリオ・バタリと一緒にスペイン料理紀行の番組に出演することが決まった。10月から2か月間スペインに滞在し、車で各地を回って名物料理を味わい、料理もするという内容。
青山真治監督の最新作『サッド ヴァケイション』。日本公開に先駆けて、8月31日、開催中の第64回ヴェネチア国際映画祭にて上映され、栄えある<オリゾンティ部門>の幕開けを飾った。キャスト9名が顔を揃えたレッドカーペット・セレモニーと、スタンディング・オベーションをわき起こした公式上映に続き、9月1日(土)、青山監督に加え、浅野忠信、石田えり、宮崎あおい、オダギリジョー、光石研、とよた真帆、高良健吾の計7名のキャスト陣による日本のマスコミ向け記者会見が行われた。
第1回ローマ国際映画祭観客賞、AFI2006観客賞、2007年スイス映画賞最優秀作品賞と数々の賞を受賞した、美しいピアノ曲とスイスの大自然を背景に描き出される感動作『僕のピアノコンチェルト』。多くの才能をもって生まれた主人公・ヴィトスを演じたテオ・ゲオルギューがフレディ・ムーラー監督とともに初来日し、8月30日(木)、クラシックの名門・紀尾井ホールにて公開記念コンサートを行った。
“みたまレディースコーラス”と“みたま町コーラスガールズ”。この似た名前のコーラスグループの、よりによって大晦日の日のコンサート予約をダブルブッキングしてしまった、とある地方都市の市民会館。刻々と迫るタイムリミットに加え、それぞれの事情と都合の数々が絡み合って…。立川志の輔の新作落語を原作に、市井に生きる人々の悲喜こもごもを描いた『歓喜の歌』。9月1日(土)、埼玉県熊谷市の妻沼中央公民館大ホールにて、700人のエキストラを前にしての、壮大なクライマックスの合唱シーンの撮影が報道陣に公開され、その後のクランクアップ記者会見に主演の小林薫に安田成美、伊藤淳史、由紀さおり、浅田美代子、そして松岡錠司監督が出席した。
30日、31日と、コンペにはスターの主演作が続々と登場! マイケル・ケイン、ジュード・ロウの新旧“アルフィー”が競演した『スルース』(原題)は、1972年の傑作ミステリー『探偵/スルース』のリメイク。オリジナルは老作家役のローレンス・オリビエと、色事師役のマイケル・ケインの丁々発止の騙しあいが見ものだったが、今回は老作家をマイケルが演じ、色事師にジュードが扮するという趣向で、演技合戦を繰り広げている。監督は俳優でもあるケネス・ブラナーで、ジュードの役はもう少し若ければ自分で演じたかったに違いない。
『オペラ座の怪人』、『ポセイドン』のエミー・ロッサムが10月にアルバム「Inside Out」(原題)をゲフィン・レコードからリリースし、歌手デビューする。