ポツダム会談を控えた第2次世界大戦後のベルリンを舞台に、ジョージ・クルーニー演じるアメリカ人従軍記者・ジェイクと、ケイト・ブランシェット演じる美貌のファム・ファタール、レーナのドラマが展開。大戦前は愛し合う仲だったジェイクとレーナだが、彼女の現在の恋人である駐留米兵・タリー(トビー・マグワイア)が殺害された事件をきっかけに物語が動いていく。
『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督。イタリア映画界の巨匠と呼ばれ、『みんな元気』、『海の上のピアニスト』、『マレーナ』など質の高い作品を世に送り出してきた彼が6年ぶりに手がけたのが『題名のない子守唄』だ。
ティム・バートン監督とジョニー・デップのコンビによる6作目となる『スウィーニー・トッド』(原題)。年末の全米公開を控えて、少しずつ情報が公開され始めている本作は同名ミュージカルの映画化作品で、カミソリで客の喉を切り裂く理髪師の物語。カラフルで愛嬌のあるジャック・スパロウ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)から一転、ジョニーは冤罪で流刑された過去を持ち、その復讐に燃える殺人鬼を演じている。
2002年に日本で公開され、ヒットを記録した『マーサの幸せレシピ』をニューヨークに舞台を移してリメイクした『幸せのレシピ』。9月29日(土)の公開を前に18日(火)、本作のジャパンプレミアが開催され、この日のために来日した主演のキャサリン・ゼタ=ジョーンズがプレミア上映前の舞台挨拶に登壇した。
中国・上海を舞台に、旅先でのふとした出逢いから生まれた恋を描いた『夜の上海』。言葉も通じない、だからこそかみ合わない、それなのに、少しずつ心を通わせていく二人を演じるのは『少林サッカー』のヴィッキー・チャオと本木雅弘。このロマンティック・ラブストーリーのジャパンプレミアが9月17日(月)に開催され、主演の本木雅弘ほか、西田尚美、塚本高史、和田聰宏、大塚シノブ、竹中直人が出席した。
今年で第4回目、知られざるラテン映画の魅力を贈り届ける「スペイン・ラテンアメリカ映画祭 LATIN BEAT FILM FESTIVAL」。9月14日(金)に幕を開けた同映画祭に、『夜のバッファロー』、『チャベス』という2作品を引っさげて、人気・実力ともに兼ね備えた、メキシコ出身の俳優、ディエゴ・ルナが初来日した。トロント映画祭から日本に到着したその足で、2作品の製作を手がけたパブロ・クルスとともに会見と舞台挨拶に登壇した。
愛する男性のことをもっと知りたい。同じ経験を分かち合い、彼の精神世界を理解したい。そんな情熱的な愛情を抱いたヒロインが、キャンディ。傍から見れば、「もっと自分を大事にすればいいのに」と思えるような愛の形でも、彼女にとっては至高の恋愛にほかならない。そんなひたむきな女性に扮しフレッシュな魅力を発散しているのが、オーストラリア出身の25才の新進女優、『Candy キャンディ』のアビー・コーニッシュだ。相手役のヒース・レジャーも絶賛するその演技力に加えて、眩しい金髪にあどけなさの残るマスク。それでいて、素顔はさばさばと飾らない魅力にあふれている。
ベン・アフレックの長編映画監督デビュー作『Gone Baby Gone』(原題)は先頃完成し、9月5日、フランスで開催中のドーヴィル映画祭でお披露目上映されたが、その後予定されていたロンドン・プレミア、および英国での公開が配給元のブエナビスタ・インターナショナルUKの判断により中止になった。
幼なじみの変死の謎を追う元・新聞記者のロウィーナ。被害者が残した手がかりをもとに、最有力容疑者である大富豪が経営する広告代理店に潜入するが、事件を追えば追うほどに意外な犯人像が浮かび上がり…。ハル・ベリー、ブルース・ウィリス主演で贈るクライムサスペンス『パーフェクト・ストレンジャー』。9月17日(月・祝)、これまでにない試みとして、映画を鑑賞しながら観客に真犯人を推理してもらうという、観客参加型の試写会が開催された。ゲストとして石田純一と山本モナが来場し、観客とともに推理に熱中した。
カルト的な人気を誇る諸星大二郎の漫画を原作に、壁の中に潜むと言われる“壁男”の都市伝説を巡って繰り広げられるドラマを描いた異色のホラー『壁男』。先日の札幌における先行上映に続いて9月15日(土)、いよいよ都内でも公開を迎えた本作。上映劇場のテアトル新宿では舞台挨拶が行われ、主演の堺雅人と早川渉監督が登壇した。
その1:傷ついた人の、傷ついた場所に包帯を巻きに行く。それをデジタルカメラで撮影し、その傷ついた人へメールで送る。その2:活動範囲は市内に限る。その3:報酬はもらわない。その4:包帯代は、部員のカンパでまかなう──。以上が“包帯クラブ”のルール。そんな小さな街の片隅で、小さな活動を始めた高校生たちを描いた『包帯クラブ』が9月15日(土)に初日を迎え、原作者の天童荒太、堤幸彦監督、柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃が初日舞台挨拶を行った。
鬼才・三池崇史が、かの源平合戦と西部劇を融合、用心棒のガンマンまで登場させ一大エンターテイメントに仕上げた世界照準の自信作『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』が9月15日(土)に公開された。第1回目の上映を前に行われた舞台挨拶に、三池監督に加え、主演の伊藤英明、佐藤浩市に安藤政信、桃井かおりが登壇。朝早くにもかかわらず、多くの観客が劇場に足を運び声援を送った。
70年代を象徴するブルース・リーによるカンフー旋風、『酔拳』のジャッキー・チェンに香港ノワール・ブームの到来した80年代、そしてウォン・カーウァイやアンドリュー・ラウらニューウェイブの登場など、半世紀近くに及ぶ日本における公開の歴史の中で、数多くの人々を魅了してきた香港映画。香港が特別行政区として中国に返還されて10年という節目を迎える今年、これを記念して、本国未公開の作品を含む、4本の厳選された作品を上映する「香港映画祭 HONG KONG FILM FESTIVAL」が、10月に開幕する東京国際映画祭とのコラボレーションで開催される。