マフィアに潜入した警察の男、警察に潜入したマフィアの男──『ディパーテッド』の原案はあの超ヒット作の香港映画『インファナル・アフェア』シリーズだ。いくつもの伏線が緻密に張り巡らされたストーリー、トニー・レオン&アンディ・ラウ、エディソン・チャン&ショーン・ユーという美しき男たちの哀しき運命を描いた3部作は、公開とともに世界中の熱狂を浴びた。
映画の世界にアカデミー賞があるように、テレビの世界にはエミー賞があります。これはATAS(米国テレビ芸術科学アカデミー)の提唱で1948年に誕生した賞で、その年に顕著な実績を残した番組、俳優、スタッフなどに贈られます。そこで、今回はエミー賞の常連でもある良質なドラマたちを紹介しましょう。
全世界で4,500万部のベストセラー小説を最新映像技術によって映画化した『シャーロットのおくりもの』。本作の公開を記念し11月29日(水)東京国際フォーラムにて、主演のダコタ・ファニングやゲイリー・ウィニック監督らアメリカからのゲストに加え、福田麻由子、鶴田真由、高橋英樹ら日本語吹替版声優陣も参加、さらにサプライズ・ゲストも登場したジャパン・プレミアが行なわれた。
ご存知の通り『犬神家の一族』は30年前に市川崑監督、石坂浩二主演で作られたミステリー超大作だ。過去の作品を現代版で、また日本映画をハリウッド版でリメイクすることは取り立てて騒ぐことではないが、同じ作品を同じ監督、同じ主演でリメイクというのは珍しい。というわけで、1作目を知る人にとっては新キャストで繰り広げられる犬神家の複雑な人間模様が最大のみどころ。そして、松嶋菜々子、富司純子、松坂慶子、萬田久子をはじめ期待を裏切ることのないオールキャストが実現した!
おしゃれに敏感な女性たちに大人気、絶賛公開中の『プラダを着た悪魔』。「ヴォーグ」で働いていた経験を持つローレン・ワイズバーガーが執筆した原作本を、時に楽しく、時に身につまされながら読んだ人も多いのでは。仕事、恋、おしゃれなど、女性はいろいろ忙しい。その中で、自分らしい生き方を探りながら、少しずつ成長していく主人公の姿に共感した人は多かったことでしょう。
善は、悪からも生まれる——ピューリッツァー賞に輝いた実話を基にした問題作の完全映画化『オール・ザ・キングスメン』の日本公開が、2007年陽春に決定した。
いよいよ冬(そしてホリデー・シーズン)の到来ですね…。
全40ヶ国でベストセラーを記録しているファンタジー小説を完全映画化した『エラゴン 遺志を継ぐもの』。完成前から注目を集めてきた話題の超大作で、主人公エラゴンを演じているのがエド・スペリーアスだ。18万人の候補者から選ばれた彼は、イギリスのパブリックスクール、イーストボーン・カレッジを卒業したばかりの18歳。オーディションを受けたきっかけは「学校の演劇の先生に勧められたから」だという。
「他の映画のオーディションを受けてダメだったこともあるし、“落ちるだろうな”という感覚はよくわかるんだけど、合格する手ごたえは正直言ってよくわからなかった(笑)。でも、“もしかして合格に近づいているかも?”という感覚はあったよ。といっても、まさか本当に選ばれるとは思わなかったけれどね」
日本でも大ヒットを記録したドキュメンタリー映画『エトワール』で、パリ・オペラ座の舞台裏にカメラを向けたニルス・タヴェルニエ。そんな彼が監督を務めた新作『オーロラ』は、バレエ映画の新境地とも言える異色の作品だ。ある王国の王女オーロラを中心にしたフィクションの物語を展開させながら、華麗なダンスシーンをふんだんに盛り込む。この大胆な試みの実現に一役買ったのが、パリ・オペラ座のエトワールとして絶大な人気を集めるトップダンサー、ニコラ・ル・リッシュだ。「この映画には独特のトーンがあるんだ。夢幻的なお伽話のようでもあるし、ダンスをフィーチャーした作品でもある。しかも、それが1本の映画として成立し、ひとつの魅惑的なオブジェになっている。物語が展開していくリズムも独特で、まるでロマンティックバレエのようなんだ。そういったところが『オーロラ』の魅力だし、僕自身が惹かれたポイントでもあるね」
今年2月に公開され好評を博した『イヌゴエ』のシリーズ第2弾、『イヌゴエ 幸せの肉球』の完成披露試写会が行われた。上映前の舞台挨拶には阿部力、中村麻美、大下源一郎の3名の俳優陣と監督の横井健司、そしてこの映画に何より欠かせない、人間の言葉を話すフレンチブルドッグのぺスが来場。ペスがタキシード姿で阿部さんに抱かれて登場すると会場からは「かわいい!」と歓声があがった。本編同様にヒロイン・涼子役の中村さんの声でのペスの挨拶や撮影中のエピソードに、会場は大きな盛り上がりを見せた。
11月25日(土)より関東圏3館で限定公開された『パプリカ』が、初日2日間で動員4,371人、興収6,789,700円をあげ、メイン館のテアトル新宿では初日全回立ち見が出るほどの大ヒット・スタートを切った。この記録は、この週末上映された全作品の中で群を抜く1位。初日には今敏監督をはじめ、原作の筒井康隆や、林原めぐみ、古谷徹ら声の出演者もそろっての舞台挨拶が行われた。
少年と犬の心の絆を描き、時代を超えて多くの人々に愛されてきた不朽の名作の再映画化『名犬ラッシー』。12月23日の公開を控え都内で特別試写会が行われた。「ムツゴロウ王国の犬たちと観る」と銘打って開催されたこの特別試写会。会場には“ムツゴロウ”の愛称でおなじみの畑正憲が、大小合わせて10匹の犬たちを引き連れて駆けつけた。上映前のトークショーでは、ラッシーの犬種であるコリーの賢さや、犬を育てる上での自らの哲学について語ってくれた。
動物映画の中で、私がとびきり好きな作品は『ベイブ』。子ブタとアーサー・ホゲットとの種を超えた心の交流には、何度観ても涙が出てしまいます。物語も大好きですが、あのピンク色のベイブの姿と名演にも惚れ惚れ。そしてこの冬、あの『ベイブ』に匹敵する作品に出会いました。