2025年東宝配給作品ラインアップ発表会が12月23日(月)に都内にて行われた。世界を巻き込み大ヒットした『ゴジラ-1.0』の新作や『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』、『ゴールデンカムイ』劇場版2(仮)など、バラエティ豊かな作品がずらりと並んだ。
発表会に出席した市川南氏(取締役専務執行役員 エンタテインメントユニット映画本部長)は「東宝にとって、2024年は充実した1年になりました。成果は一言で言うと“海外”。『ゴジラ-1.0』の全世界大ヒット、米アカデミー賞では『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞、『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞。日本の実写映画の可能性を感じた年でした」と、日本という枠を超えて勝負した結果を誇らしくふり返った。
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そして市川氏は2024年の興行をふり返り、「アニメーションだけでなく、実写も存在感を見せたかなと思います。昨年12月~29作品を配給しまして、興行収入が910~920億円をみこんでいます。年間興行収入が歴代1位の成績になります」と初の900億円台という大台を突破する予定を報告した。
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期待がかかる2025年については、市川氏は「来年も充実したラインアップだと自負しております。未発表も含め27作品を配給いたします。アニメーションが例年通り充実しております。細田監督の『果てしなきスカーレット』のほか、『名探偵コナン』という定番人気シリーズも配給します。実写映画では、例年テレビ局関連作品が多いですが、それ以外の作品もバラエティに飛んだ編成ができています」と、詳細を説明した。
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吉田充孝(執行役員 エンタテインメントユニット映画本部 映画営業、同宣伝各担当 兼映画本部映画営業部長)も「大変すばらしい1年となりました。来年、突出するなら『名探偵コナン』。『鬼滅の刃』も前作が興行404億円でした。コロナ禍で時短営業などの制限があり、映画事業の将来が当時危ぶまれていましたが、この『無限列車編』が救ったのかなと思います。アニメを軸にしながらどの実写が対抗していくか、楽しみにしたいです」と期待を含ませていた。
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