今回は、新時代を迎えるため、そして大切なものを守るために刀を握り続けた主人公・緋村剣心(佐藤健)と共に生きた魅力的な女性キャラクターたちに光を当てながらシリーズを振り返ってみた。
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“不殺”の剣心と“活心”の薫
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神谷薫(武井咲)は明るく一本気で、曲がったことが大嫌いなキャラクター。亡き父から受け継いだ“人を活かす剣”を説く神谷活心流の師範代であり、周囲からも慕われている。流浪人として現れた剣心を居候とし受け入れる度量の大きさも持ち合わせており、相楽左之助、高荷恵、明神弥彦たちと共に、剣心にとって家族の様な存在となっている。
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剣心が己に課している“不殺の誓い”と薫が亡き父から受け継いだ神谷活心流の掲げる“活心”は、“人を殺さない誓い”と“人を活かす剣”という表裏一体の関係であり、剣心と薫もまた切っても切り離せない関係性。
『京都大火編/伝説の最期編』では宿敵・志々雄との戦いに臨むために京都に向かった剣心を追いかけ、その先で志々雄の部下が読み上げる剣心が過去に殺めた人たちの名前を聞くことになり、剣心が歩んできた人斬り時代の過去を突き付けられることになったが、それでも戦いを終えて帰ってきた剣心を支え続けた。
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『最終章 The Final』では新たに明かされた剣心の亡き妻・巴(有村架純)にまつわる過去と、その過去が生み出してしまった怪物・雪代縁(新田真剣佑)の登場により、2人の関係性はこれまでにないほど大きく揺らぐが、薫は剣心と巴、2人の気持ちにも思いを寄せて、改めて剣心を支えようと決意する。
すべてを受けとめる薫の強さと、それを体現する武井さんの演技には、SNS上でも「剣心と薫。過去を聞いた後の薫の神妙な表情と薫の巴への想いが印象的」「薫ちゃんが巴の事を聞いた時の心情…とても感慨深く泣きました」など、薫の想いに心打たれる人たちの声もあがっている。
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薫を演じる武井さんは1作目の公開時は17歳。彼女が10年間で積み上げてきたキャリアが『The Final』の薫を演じる上で大きなプラスになっているのだろう。
新時代を迎えるために幕末の戦いに身を投じ、新時代を迎えても“不殺の誓い”と共に戦い続けた男の最後の戦いと、剣心が新時代で生きていく“希望”となった女性が織りなすドラマを最終章で見届けてほしい。
『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。