この度、『mid90s』のアメリカ公開を記念して「A24」が発刊した「ZINE」(小規模雑誌)にて実現した兄妹の貴重なインタビューが到着した。
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ジョナ:キミは僕にとって、ヒーローであるし、インスピレーションでもある。若くして、自分を愛す方法を知っていることは素晴らしいよ。どのタイミングでそれが大事だと気付いた?
ビーニー:ありがとう。15、16 歳ぐらいかな。
ジョナ:どうやって、そしてなぜ気づけたの?
ビーニー:知っていると思うけど、成長する過程で、私は自分の体重に関して苦しんだ。周りの人は、私ではない誰かになることを求めている気がした。ようやくそのプレッシャーを気にしなくなった時、快適でリラックスできて、周りの期待から解放された。その考え方のおかげで、成長できて、今の私になれた。みんなに求められないことは最高。だって私を求める人は、本当の私を求めているってことだから。
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ジョナ:得意だったことが理由で自信を持てた? それとも、演じることが好きすぎて、他のことは気にしなかった感じ?
ビーニー:情熱と仕事に対する考え方がうまく合わさったのだと思う。その結果が才能だった。私は9歳の時に声帯結節を患い、週5回セラピーに行って、話し方と歌い方を完全に再学習しない限り、歌うことはできないと言われた。9歳になっても「私は歌手になる。 一生歌いたい。これを私から奪うことはできない。私はそれを永遠に自分の人生の一部に 持っているために頑張る」と思った。
ジョナ:素晴らしいよ! キミは僕のお気に入りだ。才能もあったし情熱もあった。そのハードワークから得た結果はポジティブなものだったと言うけど、そのおかげで周囲の人々の言うことを気にしないような自尊心を持てた?
ビーニー:うん、そうだと思う。周囲が「もっと痩せなくて良いの?もっと目立たない方が良いよ、そうでなきゃ主役は演じられない」と言ってきた。でも私は「主役なんてつまらない。脇役の方が楽しいし、自分を楽しめる」と思っていた。
ジョナ:僕が言ってるのはそういうこと。君は特別なんだよ。僕も含めて、人が気にすることから解放されている。それは楽しいことではないけど、社会のほとんどがそう感じている。僕の周りの素晴らしい体型の人たちも、すごく自分たちに厳しいし、体型に関して焦っていることが多い。
ビーニー:そうだね。私はいつも自分自身を分かっていた。私はいつもぽっちゃりだったし、それが自分の一部だった。自分のアイデンティーの一部とも思っていた。
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ジョナ:僕は世間から見た“魅力”や“理想の体重”を気にしていた。
ビーニー:悲しい。あなたのユーモア、優しさ、才能をずっと見てきて、あなたはどのサイズでもハンサムなのに、周りの考えで傷ついていた事実に胸が痛くなる。
ジョナ:大好きだよ、ありがとう。君がこのような会話をするようインスパイアしてくれたんだと思う。
ビーニー:そう言ってくれてありがとう。
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ジョナ:とても焦っているときは「僕にはビーニーがいることに感謝、情熱を注げる仕事をしていることに感謝」って言うんだ。感謝が大事、と言うより褒めてあげることかな。
『mid90s ミッドナインティーズ』は9月4日(金)より新宿ピカデリー、渋谷ホワイトシネクイント、グランドシネマサンシャインほか全国にて公開。
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は全国にて公開中。
(出典元=A24「ZINE」より一部抜粋)