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原作漫画は、楽器を触ったこともない不良学生たちが、思いつきでバンドをスタートさせる初期衝動溢れるロック奇譚。映像化不可能と言われた漫画をアニメーション化するにあたり、岩井澤健治監督はほぼ独力による個人製作に挑み、製作期間は7年以上、全て手描きの作画枚数は実に40,000枚を超え、また実写で撮影した素材をアニメーション化する「ロトスコープ」など様々な手法を取り入れた。
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声優にはミュージシャンの坂本慎太郎をはじめ、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人らが参加。1月より新宿武蔵野館、シネマスコーレにて公開が始まり、新宿武蔵野館ではリニューアルオープン後の初日動員数、興収の新記録を更新、3連休全ての上映回が満席に。そして全国拡大公開へと続き、観客動員数3万人突破を記録。

昨年のカナダのオタワ国際アニメーション映画祭にて見事グランプリを受賞し話題となったが、これに続き今回、世界四大アニメーション映画祭のひとつ、フランスの「アヌシー国際アニメーション映画祭」長編コントルシャン部門に出品されていた本作が、全ての長編作品を対象とする「最優秀オリジナル音楽賞」を受賞。日本映画では唯一の受賞となった。
これを受けて、岩井澤監督は「音楽賞は僕のざっくりしたイメージを形にしてくださった伴瀬さん、澤部さん、グランンドファンクの剣持さんを始め、映画に楽曲を提供していただいた皆さんのお力によるものだと思います。そして”音楽”が国境を越えてさらに世界に届くことを願っています!」とコメント。
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音楽を担当した伴瀬朝彦、剣持学人、澤部渡(スカート)も「今までの音楽活動の中で、いかなる賞もいただいたことがないので、正直どのような反応をしてよいか分かりません。ただ少なくともフランスの音楽出版社協会の方たちの評価を得たこと、うれしく思います」(伴瀬さん)、「このような音楽賞を頂けることは私の夢でもありましたので、大変喜ばしい限りではございますが、この作品は岩井澤監督の7年間の情熱が隙間なく詰め込まれており、監督の挑戦と多大なる熱量がなければなし得なかった賞だと思っております」(剣持さん)、「賞を戴くなんて高校生の頃、合唱コンクールで指揮者賞をとったとき以来です。あの頃は大した感慨もなかったように思えますが、今回ばかりはそうではないようです。とても嬉しいです」(澤部さん)と、それぞれ受賞の喜びを語っている。
なお、本作は北米での公開も決定した。
『音楽』は全国にて順次公開中。