恋人と別れてまもない男女2人の出会いから始まる本作は、多くの恋愛映画で描かれた恋に落ちる過程や始まりのトキメキだけでなく、未練や後悔、怒りなど、別れの後に残る苦しみまでもリアルに描写。多くの共感と絶賛を集め、韓国で292万人を動員し、2019年ラブコメNo.1の大ヒットを記録した。

主演を務めたのは、韓流第一次ブームを牽引したキム・レウォン。近年の出演作である『江南ブルース』で厳しいヤクザの世界でしたたかに生き抜く男、「ドクターズ~恋する気持ち」では懐深い医師など、映画からドラマまで幅広い役柄を演じてきた彼が、本作では酒に酔うと未練がましく別れた恋人に電話をかけたり、メッセージを送ったりしてしまうジェフン役を好演。

気難しそうに見えてもどこかカッコ悪く、冷たいようで相手を思いやり情に厚い、史上最高のギャップ萌えキャラクターを作り上げている。
また、ヒロインを演じるのは、先日開催された第56回百想芸術大賞において「愛の不時着」や「梨泰院クラス」を抑えてテレビドラマ部門の大賞を受賞し、地上波ドラマとして2019年最高視聴率23.8%を記録した「椿の花咲く頃」のコン・ヒョジン。

本作では恋愛に幻想を抱かないソニョン役に扮し、クールで強気な姿を見せる一方で、実は愛に対してトラウマを抱える姿を披露する。その飾り気のないリアルな演技が口コミで大きな話題を呼び込み、“ラブコメの女王”としての実力を遺憾なく発揮する。

2人は2003年のドラマ「雪だるま~Snow Love~」以来、実に16年ぶりの共演。完璧に息の合ったかけ合いによる、ウィットに富み、心に響くセリフやエピソードは共感度MAX。過ぎてみれば“普通”でも、自分にとっては“特別”な、恋愛の奥深さを思い起こさせてくれるだろう。
ストーリー

婚約が破談になったのに未練タラタラのジェフン(キム・レウォン)。いつものように二日酔いで始まった朝、知らない番号の誰かと夜中に2時間も電話した履歴を見つけ、その相手が職場に新しく入ってきたばかりの同僚ソニョン(コン・ヒョジン)だと知る。

元カレの裏切りで破局したソニョンは恋に幻想を抱かず、終わった恋にはすっぱりと見切りをつける現実女子。新たな職場に出勤した初日、あらゆる文句を浴びせて彼氏と別れた現場を上司となるジェフンに目撃されてしまう。出会ってわずか1日で、仕事より互いの恋愛について詳しく知ることになった2人。お互いに“情けない” “あきれた”と文句を言いながらも、次第に気になる存在になっていき…。
『最も普通の恋愛』は7月31日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて順次公開。