同大学の映像学部・前田耕作先生の「プロジェクト・マーケティング」という授業の中でのゲスト講義で、映画業界全般の基本知識から映画の宣伝の流れについて説明して、最後に具体例として今回の東京国際映画祭で宣伝をどう展開したかということを話しました。講義のラスト30分は質疑応答時間にして学生さんたちから自由に質問を受け付けるようにしたのですが、色んな質問をしてくれてこれがとても楽しかったです。いまどきの学生さんはとても優秀で、質問もかなり鋭いものなんかもあって逆にこっちが勉強できました。
そして、さらに楽しかったのが、講義が終わった後の夜の学生との懇親会。1回生から修士課程の人まで全部で9人くらいの学生さんと話したんですが、これが最高に楽しかった! です。でも、驚いたのは、その場にいた学生さんに「何かやりたいことはあるの?」と訊くと、みんなそれぞれにすでに自分のやりたいことがあって、しかもそれに向かってきちんと邁進している、ということでした。
僕が大学生の頃は大学時代は遊ぶもの! みたいな意識が蔓延してて、将来のやりたいことが見えている奴なんて周りには殆どいませんでした。(ま、僕はきちんと持っていたんですけどね)それに映像学部なんていう学部も存在すらしていなくて、日本で映画を学ぼうとすると本当に片手で足りるくらいしか選択肢がなかったので、そういういまの環境は純粋に羨ましい限りです。
学生さんも言ってましたが、やはり映像学部の学生さんは殆どの人がやりたいことを持っているそうです。懇親会で僕の隣にいた男の子は時代劇マニアで、時代劇のアーカイブを仕事にしたいと目を輝かせながら言っていて、これは確かにニッチだけどモノになるかも!? と思わせてくれました。
いやはや、良い刺激になりました。
彼らといつの日かこの業界で再会できることを真剣に楽しみにしようと思います。
木々の葉の緑が黄色や紅に染まっていく様が実に美しい京都でとても良い時間を過ごせました。
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