「世界に見せたいドラマがある」というスローガンのもと始まった「東京ドラマアウォード」は、芸術性や良質な番組といったことだけではなく、市場性や商業性にスポットを当てたアウォード。世界水準で、海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰している。対象となる作品は、2018年7月から2019年6月までの1年で放送されたTVドラマとなっている。
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主演男優賞受賞の菅田さん、「屈指の演技派ですよね?」と聞かれ…
菅田さんが主演男優賞を受賞した「3年A組-今から皆さんは、人質です-」は、連続ドラマ部門でグランプリも受賞。さらに、山田孝之とW主演した「dele」は優秀賞を受賞し、菅田さんは八面六臂の活躍を見せている。「3年A組-今から皆さんは、人質です-」は3年A組担任の柊一颯ことブッキー(菅田さん)が、クラス29人の生徒を人質にとり、「最後の授業」を始めるというセンセーショナルな作品。永野芽郁、片寄涼太、川栄李奈ら生徒陣の鬼気迫った演技も共に話題になり、学園ドラマというジャンルの枠組みを超えて、いまを生きる人々に生きることは何かを問い続けた。
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トロフィーを受け取った菅田さんは、「外側の仮面みたいなものを全部剥ぎ取って、僕らの思う当たり前の哲学みたいなものを発信しようというだけでした。スタッフともども、本当にこの哲学が世の中に伝わらなかったら“もう、やめよう”と思ってやっていました」と強い意志をのぞかせ、しっかりとした口調で伝えていた。本ドラマのみならず、菅田さんの過去作を何本か見たという司会の石坂浩二は、菅田さんに「あなたを見ていると新しい世代の演技だなと思っています。あなたは屈指の演技派ですよね?」と語りかけた。「うれしいです」と言いながらも、菅田さんは「それでマイクを向けられるのは、ちょっと(笑)」と大先輩からの言葉に照れ笑いを浮かべていた。
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横浜流星、次なる出演作は時代劇!?
一方、横浜さんが助演男優賞を受賞した「初めて恋をした日に読む話」は、何もかも上手くいかない人生だったアラサーの崖っぷち塾講師・春見順子(深田恭子)が、髪をピンクに染めた不良高校生・由利匡平(横浜さん)と出会い、転機を迎え、人生を取り戻していく物語。横浜さんの冷めたまなざしが、順子と接することで輝きを取り戻していき、やがてかけがえのない恋に落ちていく姿に、視聴者が熱狂。横浜さんの整ったシャープな顔立ちと、色気をたたえた雰囲気も手伝い、世代を超えて女性たちが次々と「ゆりゆり」に陥落した。一大ブームとなったばかりか、以降はメディアで横浜さんの姿を見ない日はないほど、横浜さん自身が俳優として注目され、大ブレイクとなった。
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由利匡平役について、横浜さんは「自分と共通点もあり、共感できるような部分も多かったんです。匡平はすごく真っ直ぐな少年で、僕も学生時代は極真空手をずっとやっていまして、突き進んでいました。受験勉強や、順子先生への恋心とかも、その真っ直ぐさが共感できるところでした」と澄んだ瞳で語った。背筋を伸ばしはきはきと答える横浜さんに、石坂さんが「いつか戦国時代の時代劇をやってほしい!」とリクエストすると、「僕もぜひ、挑戦したいです!」と前向きな姿勢を見せていた。
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そのほか、主演女優賞は清原果耶が「透明なゆりかご」で受賞し、「どうやって演じようとすごく悩んだり考えた分、大切にしたいという意識がとてもありました。もし表れていたのならうれしいです」と真摯 に話した。「獣になれない私たち」で助演女優賞を受賞した黒木華は、「この役は面白くて、自分でやっていてもすごく楽しかったです。本当に野木(亜紀子)さんにいい役書いてもらったな、と思いました」と笑顔でコメントを寄せていた。
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