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今回到着したのは、ヒョンビン演じる謎の人質犯とソン・イェジン演じる交渉人が、モニター越しに1対1の交渉を始める緊迫したシーンの本編映像。
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ある事件をきっかけに心に傷を抱えた、ソウル市警危機交渉班の警部補ハ・チェユン(ソン・イェジン)がタイ・バンコクで拉致事件を起こした目的不明の凶悪犯ミン・テグ(ヒョンビン)から突然、交渉相手に指名される。呼び出された彼女が見たのは、同じ交渉班のチョン班長が血だらけで人質となった姿。さらに交渉人チェユンを試すかのように、ミン・テグは銃口を人質に向け脅しにかかる――。
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このシーンは、事件の状況を忠実に再現するため、ヒョンビンとソン・イェジンが実際にモニター越しで演技をする“リアルな二次元撮影”を用いて撮影された。そのため、人質を盾に交渉を有利に進めようとするミン・テグと、何とか冷静に交渉を続けようとするハ・チェユンの独特の緊張感が観客にもリアルに伝わってくるものとなっている。
特に、薄暗いアジトのような場所で、長髪に白シャツ姿で人質を傍らに狂気をみせるミン・テグが、チェユンに「礼儀を守っていただけますか」と冷静さを問われ「そう言ってる場合か?」と冷たく言い放ったかと思えば、「彼女が気に入ったよ」と挑発するような口ぶりで相手を翻弄していく様子はまさに圧巻。
ヒョンビンは初の悪役に挑むにあたり、イ・ジョンソク監督と「いわゆる悪役の典型から脱しようと話をした」そうで、「悪役ということを意識していたわけではなく、ミン・テグというキャラクターの持つ複雑な感情を表現することにより集中していたように思う」と、その役作りをふり返っている。日本にも多くのファンを持つ俳優ヒョンビンの新境地ともいえる演技に注目だ。
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『ザ・ネゴシエーション』は8月30日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。