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本作は、海外ドラマ「メンタリスト」パトリック・ジェーン役で知られる人気俳優サイモン・ベイカーが、原作に惚れ込み、初監督・製作・脚本、主演も務めた渾身作。
サーフィンが重要となる本作でベイカーは、オーストラリア全土で大々的なプロモーションのもと集められた250人の中から、演技経験のない実際のサーファー、サムソン・コールターとベン・スペンスを抜擢。2人はサーファーならではの柔軟さと身体能力の高さを演技でも発揮しており、歳を重ねたことで渋みを増したベイカーとの共演で鮮烈な印象を残している。
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特にメインキャストであるパイクレット役を射止めたサムソン・コールターは、当時15歳。本作の製作にあたり、並みならぬ思い入れのあるベイカーは、自然の海を相手に肉体的にもタフであること、それに加え子どもらしくも、時に大人のような色気をも感じさせる等身大の少年を求め、1年にも及ぶ時間をキャスティングに要したとふり返っている。
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また、『華麗なるギャツビー』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』などに出演し、先日、クリストファー・ノーラン監督の新作への参加も発表された超絶美形女優エリザベス・デビッキは、共演者であるサムソンについて、「憎らしいほど美しい。演技もできて、サーフィンもこなせる彼は、まさにこの役のために生まれきたかのような逸材」と絶賛する。
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そんなサムソンは、名作『ベニスに死す』('71)で名を馳せた絶世の美少年タジオ役のビョルン・アンドレセンを彷彿とさせる正統派で、ティモシー・シャラメに続く次世代イケメンスターの大本命として日本でも注目されている。
数々のオファーが来ていることが予想されるが、サムソン自身は俳優を続けるとも、この1作のみで辞めるとも公言しておらず、現在はプロサーファーに戻り世界の大会に出場して活躍中。まったくの演技未経験ながら今後に期待が寄せられる次世代イケメンスターの誕生を、スクリーンで確かめてみてほしい。
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『ブレス あの波の向こうへ』は7月27日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。