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イーストウッド演じる孤独な90歳の男アールが巨大麻薬組織の“伝説の運び屋”となる本作。アールを追いつめる麻薬取締局(DEA)の捜査官を『アメリカン・スナイパー』『アリー/ スター誕生』のブラッドリー・クーパー演じる。
そして、彼の“相棒”となる捜査官を演じているのが、シリアスなドラマからおバカなコメディまで、幅広い役柄をこなし、出演作が度々アカデミー賞にノミネートされている個性派俳優マイケル・ペーニャだ。本日1月13日はペーニャの43歳の誕生日! イーストウッドと2度目のタッグとなるペーニャの本作での役どころに迫った。

ペーニャは14人のアンサンブル・キャストによりアカデミー賞作品賞に輝いた『クラッシュ』('04)で、スキンヘッドのイカツイ容姿ながら心優しい鍵師のダニエルを演じて注目された。同年に公開されたイーストウッド監督の傑作『ミリオンダラー・ベイビー』にも出演。同作も前年のアカデミー賞で作品賞・監督賞など4部門に輝いている。
2013年には、デイビッド・O・ラッセル監督のゴールデン・グローブ賞受賞作『アメリカン・ハッスル』でクーパーと共演、共に全米映画俳優組合(SAG)賞と放送映画批評家協会賞のアンサンブル演技賞を受賞している。その後も、ブラッド・ピット主演の『フューリー』、リドリー・スコット監督の大ヒット作『オデッセイ』に出演、マーベルの『アントマン』シリーズでは主人公スコットの相棒役を演じるなど、超多忙を極める名脇役として大活躍。
そんなペーニャの最新作が、イーストウッド監督&主演の『運び屋』。『ミリオンダラー・ベイビー』以来となるイーストウッド作品への出演を熱望したペーニャが演じるのは、僅か数か月で200キロを超える麻薬を運ぶ腕利きの男、アメリカを驚愕させた“伝説の運び屋”を必死に追うDEA (麻薬取締局)の捜査官トレビノ。

Netflixオリジナルシリーズ「ナルコス:メキシコ編」でも実在のDEA捜査官を熱演したペーニャだが、本作ではクーパーが演じるコリン・ベイツ捜査官、その上司となるローレンス・フィッシュバーンらと共に、謎に包まれた運び屋を追う。
ペーニャは「僕はローレンス・フィッシュバーンが演じるSAC(主任特別捜査官)の部下の捜査官。SACはすべてを仕切っている。そしてベイツ捜査官と一緒に、カルテルが“タタ”と呼ぶ運び屋を捕まえようとする。僕らは、この男を見つけるために、あらゆる情報、あらゆるデータを集めるんだが、その運び屋が何者だか、見当もつかないんだ」と語る。
デトロイト周辺で大量の麻薬を運ぶ男がいるが、捜査網を安々とくぐり抜けるこの凄腕の運び屋は謎に包まれている。それもそのはず、麻薬捜査局が全勢力をかけて必死に追跡した“運び屋”とは、まったくノーマークの90歳の男。まさか老人が…と思ってもみない捜査班は、司法取引でおとり捜査を取り込み、あの手この手で運び屋を追うのが、その痕跡はなかなか見つからない。
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前代未聞の実話を基に、イーストウッドが勝手気ままに生きた“伝説の運び屋”を痛快に演じ、ペーニャたちが麻薬取締局捜査官として奮闘する本作。その攻防に期待していて。
『運び屋』は3月8日(金)より全国にて公開。