『マエストロ:その音楽と愛と』でメイクを担当したメイクアップアーティストのカズ・ヒロが、主演のブラッドリー・クーパーを主人公レナード・バーンスタインに変身させるまでの苦労を「Variety」誌に明かした。
特殊メイクに高い評価を受け、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『スキャンダル』でアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞の受賞歴があるカズ・ヒロ。
本作で特に大変だったのは、ブラッドリー演じるバーンスタインの晩年(70代)のメイクで、毎日午前1時にメイクアップチームと集合していたこと。晩年のバーンスタインに扮したブラッドリーは、「ほとんどの部分を覆った」メイクをしており、それに5時間以上かかったという。
主演と監督を兼任したブラッドリーは撮影時、スタッフを呼ぶ前に自分のメイクを終え、撮影の準備を行うことを希望した。そのため、メイクチームは通常より2時間早く呼ばれることとなり、カズ・ヒロは「かなりキツかったですね」と語っている。バーンスタインの特殊メイクは「年を取るごとに、いろんな要素を付け加えていかなければならない」そうだ。20代の彼を再現するには2時間半で済んだとのこと。
苦労の甲斐があり、カズ・ヒロのメイクはバーンスタインの子どもたちから絶賛を受けている。
『マエストロ:その音楽と愛と』は12月20日(水)よりNetflixで独占配信スタート、12月一部劇場公開。