次席にあたるグランプリは、カナダの若き天才グザヴィエ・ドランの『It’s Only The End of the World』(原題)に贈られた。一昨年『Mommy/マミー』で審査員賞を受賞したグザヴィエは、さらなる名誉に感激の涙をぬぐった。本作はギャスパー・ウリエル、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセルらフランスのオールスターで描く、秘密を抱えた家族のドラマ。受賞者会見でグザヴィエは「いままでは観客はどう思うのか、ということを考えていたが、これからは自分に忠実でありたい」と語った。
このほかの主な受賞作は以下の通り。 パルムドール『I, Daniel Blake』ケン・ローチ(イギリス) グランプリ『It’s Only The End of the World』グザヴィエ・ドラン(カナダ) 監督賞『Graduetion』クリスチャン・ムンジウ(ルーマニア) 監督賞『Personal Shopper』オリヴィエ・アサイヤス(フランス) 脚本賞『The Salesman』アスガル・ファルハーディー(イラン) 審査員賞『American Honey』アンドレア・アーノルド(イギリス) 男優賞『The Salesman』シャハーフ・ホセイニ(イラン) 女優賞『Ma’ Rosa』ジャクリン・ホセ(フィリピン)
《photo / text:Ayako Ishizu》