大森南朋、神木隆之介、高畑充希がWEBムービー「タイムスリップ!堀部安兵衛」の完成披露試写会に登壇。大森さんは、高畑さんや周囲からの「かわいい!」という声に照れっぱなしだった。三井不動産レジデンシャル株式会社が、新たな広告手法としてWEB配信のCMとして、物語性を持ったエンターテイメントの中に企業理念を織り込むという形で製作した本作。赤穂四十七士の堀部安兵衛が、主君の仇討のため、吉良上野介の屋敷に討ち入っている最中になぜか現代にタイムスリップし、不動産屋で働くことになり、しかも吉良の末裔の女性と恋に落ちるというドタバタ劇が展開する。当初、CMとしてオファーを受けたという大森さんは「こんな分厚い台本が来るとは…」とその内容の濃さに驚いたそう。現代にタイムスリップし、不動産会社の社員となった堀部安兵衛というシュールな役柄について「面白い方で行くのか? 真面目に行くのか? どっちに向かうか悩みましたが、これは真面目にやりきることで面白くなるんじゃないかと思った」とふり返る。ちょんまげ頭にはちまきを巻いて、スーツを着るという難易度の高い着こなしも「意外となじみました」とニッコリ。高畑さんは、そんな安兵衛が現代語とサムライの言葉を融合させて発する「アグリー(賛成)でござる」というセリフがツボだったようで「かわいいです」と語る。また「恋する安兵衛さんの顔がうちの犬と似てまして…(笑)」と明かし、これに大森さんも「よくイヌ顔って言われます(笑)」と同意し会場は笑いに包まれた。司会者からも、大真面目にコミカルな行動を起こす安兵衛について「かわいい」という感想が漏れたが、大森さんは「ダメです! 『かわいい』って中年のおじさんには一番使っちゃいけない言葉です(笑)」と恥ずかしそうだった。神木さんは安兵衛の面倒を見る先輩社員を演じたが「いま21歳で、スーツ着る役の設定でも新入社員や(就活生として)面接を受けるということが多くて、スーツを着ててもオドオドしていることが多かったんですが、今回は入社2~3年目という設定で、背筋を伸ばして『分かってる』感じを出したかった」と明かす。また神木さんは、お気に入りのセリフとして、安兵衛に向かって放つ「斬って何の解決になるんだよ!」という言葉を挙げ「言ってみて、社会の厳しさを痛感したし、我慢したり抑えたり、空気を読んだりすること、自分の考えだけのワガママでは生きていけないということを感じました」と語った。作品にちなんで、過去に起きたことでやり直したいことや後悔していることを尋ねると、大森さんは「あのときの大作のオーディションに受かってたら、いまごろ俺は…と思うことはあります(笑)」と語り、再び会場は笑いに包まれた。「タイムスリップ! 堀部安兵衛」は9月11日(木)18:00より、WEB上の特設サイトにて配信。