先日の初来日や、ベルリン国際映画祭レッド・カーペットでの特別映像で、 “Beau Garcon(ボー・ギャルソン=美しい男)”と呼ばれ注目を集める、フランスの新星俳優ピエール・ニネ。このほど、ピエールが伝説の天才ファッションデザイナーを熱演する映画『イヴ・サンローラン』から、当時の貴重な衣装を使用した本編の一部映像がシネマカフェに到着。クリスチャン・ディオールの死後、21歳で後継者に指名されたサンローランが、ディオールのアトリエで創作する様子から、初めてのオートクチュールコレクションを成功させるシーンがいち早く明お目見えした。舞台は1957年、パリ。21歳の若さで、故クリスチャン・ディオールの後を継いだイヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)は、初めてのコレクションを大成功させ、ファッション界で華々しいデビューを飾る。26歳のファッションモデルのピエール・ベルジェは、友人の紹介でサンローランと出会い、すぐに恋に落ちる。サンローランの才能に心酔したベルジェは、彼の繊細な心を守ることを決意。ディオール社とのトラブルも一手に引き受け、資金集めに奔走し「イヴ・サンローラン社」を設立するのだが――。監督を務めたジャリル・レスペールの熱意と誠実さに心を動かされたベルジェ氏が撮影に全面協力することを決め、イヴ・サンローラン財団としては初公認の映画となった本作。サンローランの公私ともにパートナーだったベルジェ氏が設立した本財団は、サンローランに関する5,000着以上の服やアクセサリー、靴などのコレクションを、厳重な温度・湿度調整の中で保管している。それらを使用したコレクションのシーンでは、2時間という制限の中で撮影が行われ、貴重な衣装を傷めないよう、モデルと服の間に布を1枚挟まなくてはならなかったという。また、サンローランの住居やアトリエも提供されたことで、サンローランのほとんどの作品が生まれた貴重な瞬間を、当時そのままの雰囲気で再現している。華やかなファッション業界の裏側を明かしながら、サンローランが栄光を掴み取っていく当時の瞬間が垣間見える映像を、ここから確かめてみて。『イヴ・サンローラン』は9月6日(土)より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズほか全国にて公開。