創立90周年記念作『アナと雪の女王』がアメリカ始め、世界各国で大ヒットを記録しているディズニー。そんな中、名優トム・ハンクスがウォルト・ディズニーに扮し、初めてディズニーによる映画制作の裏側を描く映画が『ウォルト・ディズニーの約束』だ。本作では「Chim Chim Cher-ee(チム・チム・チェリー)」など、劇中の楽曲が現在も広く歌い継がれているミュージカル映画の傑作『メリー・ポピンズ』(’64)の誕生秘話を描いているが、このほど、ウォルト・ディズニー自身が愛してやまなかった素晴らしい音楽が作り上げられていくシーンの特別映像が、どこよりも早くシネマカフェに到着した。大好きな児童文学「メリー・ポピンズ」の映画化に向けて情熱を燃やし続けるウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)にとって、唯一にして最大の障害――それは、映画化を頑なに拒む原作者P.L.トラヴァース(エマ・トンプソン)だった。ハリウッドにやってきた彼女は、「ミュージカル映画なんて絶対に許さない!」と、ウォルトたち映画製作者が提案する脚本アイデアに、ことごとく「NO」を突きつける。そんな彼女の意固地さに苦労しながらも、ウォルトたちはミュージカル映画の名作を作り上げていく。このたび解禁された特別映像では、そんな『メリー・ポピンズ』の音楽の魅力や、トム扮するウォルトや、エマ演じるトラヴァースと作曲家たちのこだわりが語られている。「a spoonful of sugar(お砂糖ひとさじで) 」や「Let’s Go Fly a Kite(凧をあげよう)」など、どこか聞き馴染みのある名曲の数々が聴こえてくるが、中でも「Feed the Birds(2ペンスを鳩に)」という楽曲は、ウォルトが特に気に入っていた曲だという。『メリー・ポピンズ』を彩った数々の名曲を兄のロバートと共に手がけ、オスカーを受賞したリチャード・シャーマンは、「愛に大金はいらないというテーマのあの曲を、『メリー・ポピンズ』の基調として私たちが入れたことを、彼は理解していたのです」と語る。「パン屑の入った袋を買うのに大金はいらない。そういうとてもスピリチュアルな基調がウォルトの心に響いたのでしょう。彼は時おり、『アレを演ってくれ』と私に電話を入れてきましたよ」と、当時のウォルトについてふり返った。誰よりも音楽を愛したウォルト・ディズニーの思いの詰まった本作では、音楽を手がけたトーマス・ニューマンもまた、3月2日(現地時間)に授賞式を控えた第86回アカデミー賞「作曲賞」にノミネートされている。『ウォルト・ディズニーの約束』は3月21日(金・祝)より全国にて公開。
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