本年度アカデミー賞に「作品賞」「監督賞」ほか9部門でノミネートされ、見事ゴールデン・グローブ賞「作品賞」(ドラマ部門)を受賞をした『それでも夜は明ける』。この度、あのブラッド・ピットが製作を手がけた本作の衝撃の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。舞台は1840年代のニューヨーク。物語の主人公は、愛する妻と幼い子どもたちに囲まれ、音楽家として幸せな日々を送っていた1人の男ソロモン(キウェテル・イジョフォー)。そんな男が、ある日突然誘拐され、家族も、財産も、名前さえも奪われ、遠く見知らぬ南部の地へ“奴隷”として売られてしまう……。かつてアメリカで実際にあった事件であり、自由の権利を得ていた黒人音楽家ソロモン・ノーソップが、1841年から12年間、奴隷として送った人生の回想録を映画化した本作。 そんなアメリカ史における奴隷制度に真っ向から挑んだ本作の製作に名乗りを上げたのが、ブラッド・ピットだ。これまで『12モンキーズ』(’96)で「助演男優賞」、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(’09)と『マネーボール』('11)ともに「主演男優賞」「作品賞」と、過去3作でオスカーにノミネートされるも、いまだ受賞歴なしのブラッドが、ついに本作でオスカー「作品賞」を手にする日が来るのでは? と大いに期待されている。監督は、セックス依存症の男の孤独と葛藤を赤裸々に描いた『SHAME -シェイム-』のスティーヴ・マックィーン。彼の監督デビュー作を見るなり、プロデューサーを買って出たブラッドに、「もしあとひとつしか映画を作れないとしたら、作るべきはこれだと思った」とまで言わしめた本作の予告編には、各映画賞を席巻し、いまもなお世界を騒がせ続けている、衝撃の映像が映し出されている。また予告編には、出演も果たしているブラッドほか、それぞれが出演を熱望し、集結した豪華キャストの面々も登場。主人公ソロモンには、『2012』のキウェテル・イジョフォー、己の弱さを残虐さに転じる大農場主エップスにマイケル・ファスベンダー、矛盾した心を抱えるフォードにベネディクト・カンバーバッチが扮するほか、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・ダノ、オスカー「助演女優賞」ノミネートで注目の新鋭ルピタ・ニョンゴも、彼らに全く引けを取らない、強い印象を残している。彼らが一線を超えた演技で見る者を圧倒する本作を、まずはこの予告編から体験してみて。『それでも夜は明ける』は3月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。