今年の邦画実写で初となる2週連続興行成績第1位を記録した『クロユリ団地』主演の元「AKB48」の前田敦子と中田秀夫監督が6月1日(土)、都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇。その場で中田監督と本作チームによる新作ホラーの制作が発表された。『リング』シリーズを始めとするJホラーの旗手・中田監督の最新作。かつての賑わいを失った団地で暮らし始めた少女が、恐怖と孤独に囚われていくさまを描き出す本作。前田さんと監督が姿を現すと「あっちゃん!」という歓声に混じって、監督に向けて「ひでっしー!」という黄色い(?)声援も…。船橋市の非公認のゆるキャラ“ふなっしー”ならぬ“ひでっしー”とのことらしく、監督は「ふなっしーに弟子入りしてキレのいい動きを身につけたい」とノリノリ。別の舞台挨拶会場では、監督に握手を求めるファンも多くいたようで、これには前田さんも「知らなかったー」と笑顔を見せていた。2週連続で第1位という絶好調の滑り出しに、前田さんは「すごく嬉しいです。2週経ってもたくさんの方が観に来てくださるなんて」と喜びを語る。前田さんは友人と共に公開後に劇場に足を運んだそうで、「ギリギリの時間に行ったら席が空いてなくて、端の方の席に座りました」と盛況ぶりを実感した様子。同じく、平日にこっそりと劇場を訪れたという中田監督も「昼の回でも9割くらい入ってて嬉しかったです。結構、勇気がいるんですが、出てくるお客さんが感想を言い合っているのを聞いたり、表情を見てました」と明かしたが、その反応からしっかりと手応えを掴んだようだった。公開時には2人共、日本と同様に本作が劇場公開された台湾に赴いたが「どこに行くにも先回りして待っててくれるファンもいて、なかなか体験できない歓迎を受けました」とふり返る。現地のおいしい食事も満喫したようで「すっごい食べました! 3人前くらい」とニッコリ。監督も「横で見てて、『すげー』って思ってました(笑)」と前田さんの見事な食べっぷりを明かした。気になる、最新ホラーについてはまだ具体的には何も決まっていないそうだが、中田監督が前田さんに「今度は何色のユリが咲く団地がいいですか?」と尋ねると、前田さんは「ムラサキで!」とリクエスト。監督は「『レモン色ユリ団地』もいいですね、青春ホラーで(笑)」と新たな方向性を模索していた。『クロユリ団地』は全国にて公開中。