妻の浮気現場を目撃したことで怒りの抑制スイッチが壊れてしまったパットと、夫に先立たれたことでエキセントリックなキャラをひた走るティファニー。そんな2人がジタバタともがいて傷だらけになりながらも立ち直ろうとする『世界にひとつのプレイブック』は、スパイシーなユーモアと感動的なストーリー展開が心地よく、デヴィッド・O・ラッセル監督の最高傑作とも言われています。そのラッセル監督と言えば、昨年シーズン4がDVD発売された人気ドラマにゲスト出演しているのをご存じでしょうか? 「ゴシップガール」に本人役で登場したラッセル監督は、シーズン4の最終話で西海岸にやってきたセリーナと遭遇。監督との出会いがきっかけで、ハリウッドで働く道がセリーナに開けたかも…? という、次シーズンに続く意味深なラストに関わっていました。ちなみに、映画界でのキャリアが注目を集めるラッセル監督ですが、2009年には「Outer Space Astronauts」(原題)というSFコメディの製作総指揮を担当。このシリーズは、アニメの胴体に実写の顔(!)がついた登場人物たちが宇宙船でドタバタ騒動を繰り広げるというもの。短命に終わった作品ですが、なかなかファニーな味わいが印象的でした。